かちがわ通信

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宮沢喜一元首相死去

宮沢喜一元首相が、本日午後老衰のため八七歳で死去しました。ハト派とか、自民党一党支配(55年体制)最後の首相とか、いろんな評価がありますが、私は、故後藤田正晴氏や故伊東正義氏、田中秀世氏とともに良識があり、かつ政策に精通している点で、好きな政治家の一人でした。総理に就任した時の挨拶で「品格のある国家を目指す」といった言葉が印象に残っています。また、その英語力はクリントン大統領をして「私より英語がうまい」と言わしめたほどの実力だったようです。
小泉時代に、定年を理由に引導を渡されたとき、中曽根元首相のように、その地位に固執せず引退を決めた姿に「潔さ」も感じた政治家でした。

どちらにしても、改憲派が幅をきかす今日、戦中、戦後の歴史を身をもって経験し、語れる護憲派の重鎮が亡くなった事は、一層保守化、右傾化が進むんでしょうか・・いなくなって初めてその価値がわかったような気がします。

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