かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

あいちBCPモデル講習会

10月に入ってやっと秋らしい天気になってきました。
今日は午後から愛知県産業労働部主催のBCP講習会の講師を頼まれていましたので、三の丸庁舎で、昨年度、勝川商店街で行ったあいちBCPモデル事業の導入事例の紹介を、約30分程度お話をさせてもらいました。
春日井市は比較的地盤が安定していると言われているせいか、強化地域にも指定されておらず、皆さんの関心もいま一つで、昨年の講習に参加した人も10人未満でした。
警戒宣言が発令されると、国道19号線春日井市役所の交差点で、名古屋への進入が規制され、JR中央線春日井駅で運行が制限され、名古屋への進入がこちらも規制されますが、この事を知っている人も多くはありません。

震災疎開の商店街ネットワークの中には、阪神淡路の震災で大きな被害を出した、神戸の長田商店街もおられます。毎年、全国各地で商店街サミットが行われますが、飯山大会の時に、神戸長田商店街の伊東さんに、当時の悲惨なお話を伺うことが出来ました。その後、何度もお会いするようになりましたが、一昨年の春日井大会の時に、「その後どうですか」とお聞きしたら「街はきれいになったけど空地が埋まらない」と言われるんです。その理由をお聞きしたら「水野君 ここで人が死んでるだ。人が死んでる土地は売れない」と言われるんです。
そこで、我々の商店街でも、昭和56年、つまり建築基準法の改正以前に建てられた店舗が沢山ありますし、現在の事務局は、昭和の初めころの建物なので、何とか移転が出来ないか、現在検討をしていますが、死者を出さないということが、一番大きなテーマだと考えています。

商店街が取り組む意義としては、備蓄の話が出てきた時に、最初は、県も、指導いただいた損保ジャパンリスクマネージメントの担当の方も、倉庫を借りて、備品や食品を・・というイメージだったんですが、考えてみれば我々が普段商っている商品が多かったので、各店と災害協定みたいなものを結び、商品を提供してもらう方法が現実的だという点です。まだ具体的には動いていませんが、商店街にあるスーパーにもお願いして、是非、実現したいと思っています。

また、弘法市を開催していますが、冬になれば、トン汁などを作り、お客さんに振舞っています。こういった活動も、考え方を変えれば炊き出しの予行練習になります。改めて、大上段に振りかぶるのではなく、ちょっとしたアイデアで、普段の活動をアレンジすることで楽しくできるような気がしています。