かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

「街づくり」と「まちづくり」

”まちづくり”には漢字の「街づくり」と平仮名の「まちづくり」があるといわれています。本来、行政が主導するハード中心の再開発事業等は、漢字の「街づくり」を充てるようですが、最近は行政も都市計画の部署名に、平仮名の「まちづくり」を使っているところを多く見かけます。また、これまで、予算を伴う「行政(官庁)主体の都市計画」に対して「住民主体のまちづくり」という構図もあったと思いますが、時代の流れは「住民主体のまちづくり」。反面、住民主体といっても、その主体の形成は中々困難かもしれません。

昨夜、勝川駅周辺まちづくり協議会の総会が開催されました。そもそも再開発事業へのテコ入れという側面を持ちながらの運営に終始してきましたが、事業が一段落した今年度が、補助金の最終年になります。来年度からは自主財源を確保しながらの運営を余儀なくされますが、”まちづくり”といっても、ソフト・ハードを含めて、どんなものを、どのような裏づけ(財源)とプロセスで作っていくのかは、不明瞭なところがあります。
補助金が打ち切られるというタイミングで、協議会不要論も出ていますが、むしろこれからが、自らの知恵と力を集めながら、「自分達の街を作っていくという意思」と、出来あがった瞬間から次のステップを考える初年度にする必要があると思っています。その為にはこういった組織で、しっかりとした議論を踏まえ、まちづくり提案が出来る組織になることが必要です。

さて、ひとくちに”まちづくり”と言っても全国各地千差万別です。ちょっと気になるのはコンパクトシティの先進地ともいえる青森市の市長選で、これを推進していた前市長が、無党派で臨んだ候補に敗れるという結果が出た事です。中央官庁では、地方都市への影響を心配されているようですが、中央集権的な都市構造を進める構想では、誤解を生み、選挙は戦いづらくなるのかもしれません。理論は間違っていないと思っていますので、更なる中心市街地への活性化策と合わせて議論される事を望みます。

また、滋賀県長浜の”黒壁”とともに、必ず出てくるのは、”信州小布施”のまちづくりです。この中心的存在を担った小布施堂の市村社長をお迎えして、来週の8日(月)午後5時から一時間半、春日井市商店街連合会と商工会議所商業関係三部会の主催の講演会を実施します。
今や、長野県を代表する観光地になった小布施ですが、これも街の修復作業と言う再開発事業で整備された事は意外と知られていません。春日井でお話が伺えるのは、おそらく最初で最後。 まだ席に余裕がありますので、ご友人・知人をお誘いの上、是非ご参加ください。参加料は無料です。ご希望の方は、メールで結構ですので、私までご連絡ください。
兎に角「自分達の街は自分達で作る」この気概が大切です。