かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

小布施堂市村社長の講演会でした

平成15年ですから今から6年前、長野県の飯山市で行われた第7回全国リサイクル商店街サミットの記念講演で、セーラ・マリ・カミングスさんの講演を聞いた時に、「セーラさんも凄いが、このじゃじゃ馬(失礼)を、採用し使いこなす経営者はどんな人だろう」と興味が湧いてきました。そこで色々調べていくうちに市村社長に行きつくんですが、小布施と言えば、滋賀県の黒壁とならんで”まちづくり”の先進地。開発の件もあって「いつか春日井で講演を・・」という思いを持ち続けていましたが、やっと昨日実現する事が出来ました。

お昼過ぎに、弊店で食事をしていただき、その後、春日井を見てもらおうと、車で高倉寺ニュータウン、鳥居松商店街などを案内し、午後3時頃会場のホテルプラザへ・・私は4時からの商連総会がありましたので、その間、部屋でお休みを頂き、5時から講演会が始まりました。念のために120席用意した会場もほぼ埋まり、正面に用意されたスクリーンに写真を写しながらの講演です。
冒頭、小布施の位置、地形の説明から、「北斎」と小布施の関係、さらには「栗菓子屋」としての戦略をお聞きしましたが、町並み修景事業(景観整備展開)では「官」と「民」による実行委員会方式で行われ、行政を含めて全員「いち当事者」というスタンスを貫き、建築家に町のデザインを依頼された話から始まりました。理由は行政主導で事が進むと、「新しいチャレンジが出来ない」「クレームに弱い」という弊害が出てくると考えたそうですが、町づくり会社「ア・ラ小布施」の設立にもこの考え方が反映され、法人は小布施町の2口(1口50万円)以外、全て個人での1口の出資に限定し、出資額で意見が偏らないようにし、事業を行っているそうです。また、50人の出資者のうち10人が、小布施町以外の個人だそうで、ここでも注目度の高い事業だと言う事が理解できます。
最後にセーラさんとの話もされましたが、折々に「時代の流れ」と「小布施のまちづくりのタイミング」が合致し、求心性が高まってくる様子が伺えましたが「天地人」の三拍子が揃わないとこれだけの事業は成しえないと言う事でしょうか。。

その後、商連の総会懇親会にも参加していただきましたが、次々に名刺交換の人が訪れ話の内容も含めて人気のほどが伺えます。また、二次会でも色んなお話をしていただき、今回の講演会は大成功のうちに終了することが出来ました。更に二次会がお開きになった後「コーヒーでも飲みに行きましょうか」とお誘いいただき、息子と三人でデニーズへ。結局深夜1時頃までお付き合いをいただきました。

勝川でも再開発事業が終了したこのタイミングこそ、第2世代の担い手が登場する絶好のチャンスです。鳥居松地区の開発も含めて、示唆のある貴重なお話を伺う事が出来本当に感謝の一言。高速道路も整備され勝川からでも車で約3時間の距離ですが、一層小布施が身近になった気がします。