かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

梅雨入り

昨日(9日)東海地方が梅雨入りしたそうですが、今日になって梅雨のない北海道を除けば、東北北部以外のすべての地域で梅雨入りが宣言されました。春日井でも朝からどんよりとした曇天だったんですが、昼からは本格的な雨になっています。降るべき時に降らないと夏場の渇水が心配なので、以前にも書きましたが「雨もまた良し」の精神で乗り切れればと思っています。

さて、今日はクラブの6月第一例会。先々週の”かちがわ大学”にも講師としてお越しいただいた、春日井市職員の神戸さんの卓話でした。前回同様、爽やかで好感が持てる話しぶりですが、今回は30分と言う短い時間でしたので、どこまで伝わるか心配していました。しかし、言葉を飾らず要領良く話をされたのには感心します。

さて、神戸さんは「夕張市が破綻した」と言うより、市民生活は続いていくので「夕張市役所が破綻した」と言った方が理解しやすいと話されています。実際、国からの交付金や、地方税などの収入に対する支出超過が原因ですが、炭鉱の閉山を余儀なくされ、ここから上がっていた税収の代わりの道を模索し、結果的には破綻したんですが「観光」という選択をし過大な投資をしたことが原因の一つとされています。
今となっては当時の市長の決断に批判が集まるのは仕方がないのかもしれませんが、結果責任という部分はあるにしろ、当時の市民を含めて、何故阻止できなかったのか、むしろここに行政システムの弱点を垣間見る気がします。
前にも書きましたが、”まちづくり”を推進していこうという時の決断は、勿論チーフシアトルの様に7代先の子孫の事を考える必要はあると思いますが、その場その場では、経済性、効率性だけではなく、周囲の状況も勘案しながら、ましてや経済性だけでは結論の出ない、医療、福祉を抱えながらの判断ですから、非常に難しかった事は想像できます。

しかも、当時は、国の施策にも合致し、地方自治の在り方として優等生だったとも言われていますが、”まちづくり”には、「一人のスーパーマンより、文殊の知恵が必要」といつも言っているように、むしろ責められるのは、こういった市長が、何期にも渡り、権力の座に座り続けられた夕張市の体質にあるような気がしてしょうがありません。リーダーシップは重要ですが、この話を聞くたびに、自戒の念にとらわれます。