かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

景気は回復しない?

今月初めには何とか昨年の水準までのところまで行ったんですが、中旬から後半にかけて再び壊れた潜水艦のように水面下に・・・政府は回復基調にあると発表はしていますが、その実感はまるでありません。経験的に「好不景気は循環する」と身についていますので、ある程度景気が底冷えしても我慢すれば戻ると信じ、更には体力勝負とも言われましたので、どの店も内部留保を取り崩して営業を続けてきました。商店街や仲間に聞いても判を押したように同じ答えが返ってきますが、一昨年のリーマンショックに端を発し世界同時不況と言われましたが、実は零細店はそれ以前から構造的な不況を続けています。価値観も多様化し、それぞれのライフスタイルの変化が背景にありますが、消費者の意識が変わってきているのに、売り手の意識がそのままでは取り残されるのは当たり前かもしれません。従って、今までのやり方で売れなくなったから、不況。というのは、あまりに短絡過ぎる結論かもしれません。

しかし、今回は、規模の大小を問わず何となく以前の景気には戻らないのではと感じています。ある人は「買い手が主導権を取り返し、そしてそれを買い手側が認識している状態」と言っていますが、簡単に言うと、「買い手が賢くなった」、ということ。つまり、買い手は何も考えずにホイホイお金を使うのではなく、自分に本当に必要なのか、これは自分に本当にあっているのか、というのを、ちゃんと考えるように「戻った(主導権をとり返した)」ということだそうです。以前、博報堂の「もっと」から「ちゃんと」へというレポートを紹介しましたが、世の中の消費構造が確実に変わったと見るべきかもしれません。
とすれば、我々は何をすべきでしょうか。その答えの一つには手をつなぐ事。かつてはライバルであった店も同じ価値観を共有することでコストダウンを図れないか検討すべきかもしれません。我々飲食店の部分体で言えばマイクロバスの共同運行、共同仕入れ等々、更に例えば昨日書いた「サボテンの発泡酒」のようにエリアで共通の特色を出しつつ販促することも可能です。
いつもまでも「不況」のせいにするのではなく、将に知恵の出しどころだと感じています。