かちがわ通信

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春日井市市長選挙と高蔵寺ニュータウン

春日井市市長選挙は予想通り現伊藤市長が当選。午後10時過ぎには早々と当選確実が出ていましたが、投票率も予想通り前回を約4%下回り、過去最低の28,8%という情けない数字になっています。特にニュータウンのある地区は20%そこそこと関心の低さを露呈しましたが、確かに大きな争点もなく、また、対抗軸とは言い難い候補者、また悪天候も影響したのかもしれませんが、30万人都市で5万4千人の信任では、折角当選した伊藤市長も満面の笑顔と言う訳にはいかないかもしれません。しかし、当選は当選、今日から始まる二期目に全力で取り組んで頂きたいと思っています。

さて、今夜は市役所で開催の市民委員会の部会に出席してきました。今日の基本施策の一つは「住み続けたい高蔵寺ニュータウンにする」という内容。目指すまちの姿は「高蔵寺ニュータウンの再生が進んでる」というものです。
指標としては「地域活動が活発と考えている人の割合」「生産年齢(15~64歳)人口」「UR賃貸住宅のリニューアル戸数」の3つ。もちろん達成度はいずれも「×」のマークが付いています。高蔵寺ニュータウンの再生を、この3つの指標で判断しようとする考え方も理解できませんが、一口にニュータウンと言っても、其々の地区で抱える問題に違いがあります。比較的早く入居が始まった、高森台のURの賃貸は5階建てにも関わらず、エレベータが無く上層階に住んでいる高齢者には上がり降りが大変で、出不精になっているとの指摘もありました。さらに外観はきれいでも本体はかなり老朽化が進んでいるようです。
また、一戸建ちの多い石尾台でも空き家が目立ち始め、聞けば駅周辺のマンションに引っ越した人も多いとの事ですが、空き家が出来ても埋まれば良いのですが、そのまま放置されている住宅も出始め治安上の問題も出てきます。

このニュータウンの問題は、今後、日本全体が迎えるであろう超高齢化社会の縮図でもあり、単にニュータウンだけの問題とは言えない部分を感じています。その割には市の予算も再生会議への支援のみの約3百万円と少なく、、部会の委員さんからも「もっと力を入れるべきでは」と意見も出ていました。ただ、良く考えれば、これだけしか予算をつけないのは、逆に市も手の打ちようがないのかも。ニュータウン投票率が低いのは、案外こんなところに根っこがあるのかもしれません。