かちがわ通信

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小牧駅前再開発

先日の中日新聞小牧市の山下新市長が「小牧駅前のラピオに予定されていた新図書館について、移転計画を凍結する」と書いてありました。このラピオ、小牧市西側の再開発事業の一環で建設された複合施設で、開業当時はイトーヨーカドーが核店舗となっていましたが、07年に撤退。同年からは平和堂がフロアーを1~3Fに縮小し現在も営業をしています。しかし、昨年後半にテナントが営業不振から相次いで撤退し、この空床が埋まらず運営の小牧都市開発(三セク)の運転資金が枯渇しだした事から、小牧市が市立の図書館を移転し救済に乗り出すと発表された矢先の新市長の凍結宣言です。

小牧駅西の再開発事業は、このラピオが開業したのが平成7年、ルネックが開業したのが平成5年、ホテルプラザが平成11年ですから勝川の再開発事業と同時期に進められていたので、関心を持って見ていました。勝川地区も松新地区も核店舗を模索していた時期で、小牧にイトーヨーカドーの出店が決まったと聞いた時は羨ましくさえあり、小牧市は市施行(勝川の場合は組合施行)ですから、潤沢な小牧市の財政をバックに力技で出店にこぎ着けたなという印象を持っていました。しかし、結局、決め切れなかった勝川が、もちろんプラザホテルへの公的資金の投入という荒技もありましたが、その後、商業床の縮小を決め、住宅デべに保留床を売却出来たことを考えれば、むしろ結果オーライだったかもしれません。これが市施行で、当初の計画通り勢いのまま大型店を誘致していたらと思うとゾッとします。
小牧市は、かつて企業誘致に成功し、他の市町に比較すれば財政状況は豊かなんでしょうが、市庁舎の移転問題や、この駅西の整備計画、また、桃花台ニュータウンや、ピーチライナー負の遺産の問題など、何となく「まちづくり」ではなく、行政の「街づくり」が優先し、春日井市でも同じですが「人」が育っていない気がします。社会情勢に影響はされるものの「我が町は、こう行くんだ」という骨が見えてこないのが、豊かな街の弊害かもしれませんし、人が育たない理由かもしれません。山下新市長は35歳、本当に若く、県議などの経験もあるようなので、新しい発想、感覚で見直されると良いのでは・・・慌てる事はありません、時間はたっぷりありますから。。