かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

南三陸志津川福興市

出発5月29日宮城県南三陸町で開催された福興市へ参加してきました。ここ数日のブログはこの様子をレポートしていきます。この福興市は地元の商店街の有志が、家も店も商品も全てを津波で流されてしまいましたが、「いつまでも嘆いていては前に進めない。もう一度頑張ろう」というメッセージに、全国の商店街の仲間が支援の声を挙げ開催することになりました。
春日井も全国商店街サミットのご縁で、以前からご縁があったのは、今までも書いてきましたが、4月のプレ開催に間に合うようテント5張りを贈らせていただいています。開催方法は、全国から特産品などを持ち寄り、この売上金を実行委員会を通じて支援金とする仕組みですが、春日井からもサボテンラーメン等のサボテン商品を中心に販売する事にしました。
朝9時商工会議所前に集合。2t冷凍車、3tトラック、ワゴン車等計4台で一路南三陸へ。生憎、台風2号の影響で雨の中の出発でしたが、中央道から長野道、上信越道関越自動車道北関東自動車道東北自動車道経由で若柳金成ICを出て南三陸までは一般道を約800km、約13時間の行程です。もちろん途中運転を交代しながら、また休憩時間も取りながらですが、大変な距離です。また、途中那須の周辺は、道路に段差があり速度制限もされています。結局志津川に到着したのは夜10時半頃でしたが、登米市の境にあるトンネルを過ぎ、志津川の町に降りて行くと、辺りは真っ暗ですが、ヘッドライトに照らされたがれきの山が目に入り始め、思わず息をのむ光景が続きます。


観洋それでも何とか宿泊先のホテル観洋に到着しました。このホテル観洋は、現在避難所にもなっていて、災害復旧の工事関係者の宿泊先にもなっています。まだ一般の営業は再開していませんが、今回はJTBからお願いし特別に泊めて頂ける事になりました。始めは、手前の栗原市か一関市で宿泊し早朝現地に入る事にしていましたので、これは本当に助かりました。実際、全国の商店街仲間は一関市に宿泊したようです。まだ、水が出ないのでトイレは外の仮設、洗顔用にペットボトルが一本ずつ配られます。ただ、大浴場は時間限定で入る事が出来ました。



志津川湾早朝、ホテルから見た志津川の町です。雨のせいか一層沈んで見えます。前夜は、たまたまこのホテル観洋の避難所にみえた及川さんが出迎えてくれました。顔を見た途端、涙が出ましたが、来月には志津川高校の仮設住宅に移る事が出来ると元気に話をしてくれました。何となく思いが強いせいか、なかなか寝付かれず、うとうとしていると午前4時前でしたが、小さな地震が・・・そのせいか目が覚めてしまい、仕方なく布団を抜けだしましたが、外は結構な雨でしたのでロビーで時間を潰していました。

志津川志津川6時半には朝食。早速会場の志津川中学校に向かいました。途中、昨夜は暗くて分かりませんでしたが、被害の惨状は目を覆いたくなるほどです。





志津川この橋も、以前あったものは津波で流され自衛隊が仮設で設置したそうです。ホテル観洋にも沖縄の自衛隊が宿泊していましたが、災害に対する自衛隊員の皆さんの活躍には本当に頭が下がります。




志津川良くテレビで見る公立病院です。周辺にもがれきが散乱していますが、車は車など仕分けされ山積みにされていて、復興に向けて少しずつ作業も進んでいるようです。また、がれきを良く見ると鉄骨も含めて、殆どが粉々になっています。津波は、どっと押し寄せたのではなく、ミキサーの様に”渦を巻いていた”ようで、殆どが粉々になったとの事でした。







志津川こちらもテレビで見る防災庁舎ですが、前にあった市庁舎は姿も形もありません。これを残す話も出ているようです。






志津川将にがれきの山が延々と続いています。昨夜志津川に到着した時も感じたんですが、町へ入ると空気が違うというか、何とも言い難い臭いがします。
こういった光景を見ながら会場の志津川中学に向かいました。




志津川中学校志津川中学校は、かなりの高台にあり津波の被害を免れています。
同じ角度から見た津波の様子がyou-tubeにアップされていますのでご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=jxng4VE8ptw&feature=player_embedded
生々しい当日の様子が記録されています。