かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

城北線の勝川駅乗り入れ断念?

川邉理事長の「30年のまちづくりを何と思っとる。JRは横着い」の一声で始まった今日の説明会、関心の高さからか出席者は50名ほどでしょうか会場一杯の人で埋まりました。初めに設置者の名古屋ターミナルとマックスバリュの各担当者から施設の概要や営業形態ついて説明があり、質疑応答に入りましたが、資料については、春日井市に提出した届出書をコピーしただけという簡単なものしかなく、添付資料もスクリーンに映すだけという対応に、出席された松尾商工会議所会頭から「如何なものか」とクレームが。そこで慌てて担当者がコピーに走るという、やはり「法的根拠のない説明会なんだな」と改めて感じさせます。

さて、会場からは、いろんな意見や質問が出ましたが、私なりにまとめると、一つには「30年の地元の苦労の末、完成した街の一番の好立地に出店することは、まちづくりへの”ただ乗り”ではないか」という意見。これは私自身も強く感じることですが、「皆さんの努力で魅力のある街が出来上がり、ここで競争することが地域の住民の皆さんのためになる」というような内容の話のあと「出店後は、皆さんと一緒にまちづくりに参加したい」との返答がありました。これは商店街連合会の賛助会員や地元商店街の組合員として応分の負担をお願いすることになるんでしょうが、”ただ乗り”議論を避けるためには、こうせざるを得ませんので、是非お願いいたし部分です。
また、駐車場の件は、このマックスバリュエクスプレス店は、新業態の店舗で、勝川駅店が一号店になるそうです。顧客は駅の乗降客を対象にしており、車の来店客については、今後周辺の有料駐車場との契約を進め、対応し、また、駐輪場も70台余り設置するようですが、すべて有料とし、買い物客には優待券をだすとのことです。営業時間は24H営業は考えていないそうです。
私も関連して発言させてもらいましたが、「競争というが、鉄軌道用地に隣接する用地の固定資産税は3分の一評価で正当な競争にはあたらないのでは」という点。これには「現在は宅地並みの課税がされている」とのJR東海からの返答でしたが、この点については、一度裏を取る必要があるのかもしれません。
もう一点は、店舗の西側の空地について、いずれはタッチアンドライド用の駐車場用地にという返答でしたが「だったら城北線の勝川駅乗り入れは」と聞いてみましたら、その時は店舗を壊すとのこと。しかし、どういう契約になっているのか、わかりませんが、常識的に考えれば、これで城北線の勝川駅乗り入れはなくなったとみるのが妥当です。そうなれば、何のためにホームを東にずらしてペデを作り商店街への導線を確保したのか、また、城北線用にホーム(駅)の幅を広げたのか、全く無意味だったということになります。また、この点については、今後、春日井市にも聞いてみなくてはとも思いますが、実際問題として、大きいのは鉄道事業に供される鉄道用地の公共性について、きちんと議論することなく進んでしまったことが問題で、やはり事前の情報公開が必要だと感じました。
いずれにしても、約1時間半にわたるマックバリュの出店説明会だったんですが、別の意味で問題を提議した印象が残ってしまいました。