かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

阪神淡路大震災から17年

阪神淡路大震災からもう17年だそうです。あの朝、ゆっくり大きな揺れで目を覚ましたことを、今でも体が覚えていますが、少し経ってテレビをつけると神戸のまちの至る所から煙が上がっている光景が映し出されていました。 当時は携帯のワンセグもなく、ネット環境も今ほど一般的ではなかったので、震災直後は被災地より離れた場所の方が、情報が多かったんですが、それにしても、私も含めて、ほとんどの人が関西で巨大地震が起こるとは思ってもいませんでしたのでビックリしました。

その後、3月になって上二人の子供と被災地に行きましたが、あれだけの災害を目の当たりにすると人間は声を失うんでしょうか、延々とバスを待つ人の列から、話声一つ聞かれず、黙って並んでいる光景が印象に残っています。また、長田の商店街では、3階建てのビルの一階部分が押しつぶされ、商店街のアーケードも焼失していました。最近、長田には行ってはいませんが、話を聞くと17年経過し、随分きれいにはなっているようです。しかし、まだ、震災前の人口の8割程度しか増えておらず、必ずしも区画整理やその後のまちづくりが順調ではないようです。以前、大正筋商店街のIさんは「人が死んでいる土地は売れない」と嘆いておられました。この言葉から、商店街で死者は出さないことが如何に重要かを学び、耐震補強や商店街のBCP作成事業につながってきます。

今日も東日本大震災の発生時刻にあわせて、黙祷が行われたようですが、阪神淡路大震災を経験された方にしか言えない言葉もあります。今回も大正筋商店街のIさんは、真っ先に被災地の南三陸に乗り込み「一日も早く復活ののろしを上げろ」と檄を飛ばしました。延々と続く人間の営みは、ある意味過酷ですが、力強さも感じます。