かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

将来に向けての希望が大切

日産のゴーン社長が「ブランドジャパン2012」での講演で「そもそもブランドというのは人なんです。スペックも大事ですが、それだけで力強いブランドになるわけではない。力強いブランドは情緒に訴えている。つまり人です。そしてストーリーや情緒、歴史、希望が大切になる」と話された記事を見ました。私もよく「街のブランドが大切」と言いますが、この講演をそのまま街に当てはめると「街にはインフラも大事だが、それだけで強い街になるわけではない。街のストーリーや歴史、事に触れて起こる様々な微妙な人の感情、この街に住んで良かったという将来への希望が大切」とでも読み替えることになるんでしょうか。言い得て妙だと感じます。

民主党から自民党に政権が変わりました。3年余りの政権交代劇でしたが「志」は別として、これだけ急激に経済や東アジアを中心とした国際関係などが悪化すると、理屈では理解できても、流石に「もう無理!」という判断だったのではと思います。特に安倍さんが「経済の再生」を声高に連呼すれば潮目が変わるのは自然な流れだったんでしょうね。実際、選挙後は円安基調に振れ、株価も上昇しています。そんなに急激に状況が変わるとは思えませんので、将に「気」のもん、人の情緒の問題なんでしょう。この情緒という言葉の英訳は"emotion" 「人にある感情をもよおさせる、その物独特の味わい。また、物事に触れて起こる様々な感慨」です。こころや精神を表す"mind"より柔らかい感じがしますが、いずれにしても、人が将来に向けて希望が持てることが大切だということなんだと思います。

さて、年内の営業は、本店は今日で終了し、おせちの準備に。駅前店は弁当は明日で終了し、30日・31日はおせちの小売りです。最後の追い込みに頑張りますが、気持ちよく希望に満ちた新年を迎えるためには、終わりをキチンと締めて節目を作ることが肝心。還暦の厄年もあと僅かです。来年こそ「とッととやる」事を念頭に置きながら、行動する年にしたいと思います。今年一年のお付き合いに感謝します。

水野 拝