かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

震災後8回目の東北でした

15~16日の二日間、春日井ライオンズのメインアクトとして南三陸志津川中学校の新入生へ鞄を寄贈のため行ってきました。早朝6時半に県営名古屋空港集合。FDAいわて花巻空港からバスで各地を視察しながら現地に入るルートです。写真は陸前高田の一本松です。

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写真の向こう側の山を削り、市内へ土を運ぶコンベアーが伸びています。理屈は理解できるんですが、その規模の凄まじさにビックリします。また、残すことが決まっているのか、被災当時のままになっている建物もチラホラ見受けます。この場所も、以前は道の駅があった場所で慰霊施設も造られていました。

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その後、気仙沼に移動し安波山からの眺めです。手前の木に隠れてしまいましたが、フェリー乗り場も桟橋やターミナルだったビル等が撤去されていました。約一年ぶりですが、至る所に嵩上げする土砂の山が出来ています。ここでもひっきりなしにダンプが走っていました。

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南三陸町には5時前に到着。宿泊はいつもの観洋さんですが、この日は東芝グループの新入社員700名が被災地研修で宿泊されており超満員。南三陸志津川ライオンズクラブとの懇親会は、商工団地の中に作られた、同じ観洋さんが経営する南三陸プラザで行われました。写真は歓迎のご挨拶を頂きました伊藤会長です。

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クラブのメンバーでもある佐藤仁町長にも参加していただきました。佐藤町長とは志津川町長をされていた時に、商店街サミットで初めてお会いし、震災後は、町へ四駆の軽自動車を寄贈させていただくなど、ご縁を繋いでいただいています。今回は、最後までお付き合いいただき色々お話を伺うことが出来ました。これは、今回どなたも口にされていたことですが、人口流出の問題がかなり深刻で、避難先での生活が長くなると、戻って来られなく点。実際、南三陸町ではかつて2万人強の人口が約一万人になっているそうです。しかし、佐藤町長は本当に元気、何事も前向きで頑張っておられます。昨日は、記者クラブで講演のため上京され、今日は、春の園遊会に参加されるとのこと。お天気を心配されていましたが、どうやら晴れで良かったです。

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二日目の昨日は、南三陸町内を視察しながら昼に志津川中学へ。早速、目録を佐藤校長先生に手渡し寄贈式を行いました。

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新入生80名の代表が三名、寄贈した「鞄」を手に校長室まで来てくれました。聞けば全校生徒の約7割が仮設住宅から通って見えるとのこと。かなり遠距離から町のバスで通っている子供達が多く、早朝や終業後の部活等が出来ない事が悩みとも話されていました。しかし、「学費等は免除できても学力だけは免除できない」と生徒さんに言い聞かせているとも話されていました。兎に角、環境に負けずに頑張ってもらいたいものです。

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その後学校の校舎の三階に上がり、町を眺めながら震災当時の話も伺いましたが、志津川中学の生徒からは一人の犠牲者も出さなかったこと。この子供たちが将来の町を支える事を考えれば、これ以上の喜びはないとも言われていたことが印象的です。これは商店街の仲間でもある山内さんも言われていました。

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寄贈式終了後、さんさん商店街で食事と買い物をし、仲間の及川さんも加わり「モアイ像」の前で記念撮影。及川さんには、いつも本当にお世話になります。

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