かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

エリアイノベーションレビュー

木下君が代表を務めるAIAが毎週発行しているエリアイノベーションレビューという有料のメルマガで勝川の事を書いてくれました。以下転載します。

◯ リノベーションから新規開発へ。勝川の挑戦。
さて、昨晩は昨年愛知県春日井市勝川に誕生したリノベーションシェア店舗TANEYAの一周年記念イベントに参加してきました。AIAとしても立ち上げから運営までを共に行っているプロジェクトです。

TANEYAの一周年ということで、出店者の方にもスピーチ頂いたのですが、カフェ百時では週末だけで1100個のチーズケーキを売っているとお聞きしてびっくりしました。実際のカフェをTANEYAで経営しつつ、行商も同時展開していくというハイブリッド経営の経営効率の高さに本当にオドロキます。

飲食店としてであれば、店内の客席×回転数が売上の基礎数ですが、マーケットに出て行って小売ができれば、この限界点を突破できるわけです。さらには、キッチンなどの厨房もフル稼働していけるので、投資資本効率も著しく上昇するわけです。小さくても、高利益のモデルを作り出すことが、次なる商店街に立地する店舗の課題とすれば、本当に優等生のモデルだと思わされます。

TANEYAプロジェクトとしてはお陰様で順調に推移し、もうそろそろ投資回収が終わります。一年半の計画でしたので。ここからは初期投資は回収でき、部分回収などは行いながらもキャッシュが積み上がっていく時期に入ります。この資金は次なる周辺プロジェクトに再投資されていきます。

 さて、そんな勝川のプロジェクトは今年は次なる展開に踏み込みます。TANEYAの並びにAIAのパートナーたる勝川商業開発が新たな敷地を購入して駐車場であったものを活用し、新たな商業+サービス+ポップアップショップ+中庭広場のセットにした新たな施設開発を行います。

 既に半年以上のリーシング活動を経て、テナントも100%決定。新規開発でも勿論全ては逆算開発方程式モデルです。事業計画を再度ブラッシュアップしつつ、個別のテナントさんとの協議を進めて理想型を探っています。これから半年かけて開発をし、投資回収期間は7-8年程度、プロジェクト期間としては10年のターゲットで進めていくことを目指して進めています。

 今回も思ったのはいいプロジェクトにはいいメンバーが必要であり、そして集まるという点です。前回のTANEYAでもそうですが、前述のカフェ百時さんが一階に入ったのが重要でしたし、今回の新規開発系も一階にはいる3件の飲食店舗、グリーンショップ(草花を扱う専門店)がとても重要なチームとなってくると感じています。

 さらに建築などに関する空間系のチームも、この逆算開発では全く作法がこれまでのやり方にとらわれない方法になっているので、迷惑な話だと思うところを丁寧に共にやってくださる河合さん、山田さんという協力なタッグがいらっしゃいます。

さらに、これらに対して事業や建築などの複合的な助言をまちづくりデッドラインの共著者でもある広瀬さんに、全体のサイン計画やブランディングAIAのロゴなども担当してくれていて元々名古屋出身のminnaの長谷川さんにお願いしています。

そこに勝川商業開発の社長つとめている62歳の水野さんが当然ながら中心になり、燃え尽きるのは火葬場で、を掛け声に頑張ってもらっています。ご当地のチームと、地域外のチーム、さらに年齢も20-60代という幅のある世代が一丸となって取り組むプロジェクトはなかなかおもしろいです。

そして昨晩は地銀の支店長さんも来てくださっていて、どうやらこの手のプロジェクトに地銀さんも関心を持ってくださるようなったきたようで、色々と時代の変化を感じます。

ということで、勝川は毎年1つくらいはリノベ、新規を含めてちょこちょこ開発を連鎖させて、中部圏でも10年したら画期的なエリアになっていくことを目指して進めていきたいと思っています。乞うご期待。ちゃんと個別で黒字を出し、さらにその黒字を積み上げ、新規事業に再投資していくという複利による地域活性化モデルを実現すべく頑張っていきます。