かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

松浦さんを偲ぶ

先日、84歳で亡くなられた松浦清さん、ご存知の方は少ないかもしれませんが、かつて勝川駅前にあり現在は朝宮町に移転したかちがわ薬局の社長です。

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創業はかなり古いんですが、勝川商店街史を作った時に、薬局と言う業種は明治以降なので多分薬種を育てていたのではないかという服部さんの意見でしたが、どちらにしても勝川では一番古い商店です。この勝川薬局に養子として江南から来られたのが清さんです。松浦家は代々資産家で、松浦一族は勝川駅周辺に沢山の土地を持ち、当然ですが、駅周辺の開発には大きな力を発揮することになります。
私との出会いは、昭和52年に春日井西武が開業し、地元から出店していた23店舗のまとめ役としてテナント会(春友会)の会長になられた時です。弊店も地下に出店したんですが「テナント会にはお前が出ろ」と言われ、春日井市内の有力商人の中に20代後半で参加させてもらいました。今になって思いますが、ここでは色んな意味で勉強させてもらいました。松浦さんからは当然ですが、店長は西友本社の取締役が就任され、直接色んな話を聞く事が出来ました。大きな財産です。しかし、考えてみれば、36年近く前の事ですので、当時松浦さんの年齢は40代半ば! この年齢にして東京資本の取締役と対等に渡り合い、地元をまとめ上げた実力は素晴らしいものがあります。

当然ですが、区画整理や再開発でも中心になり、準備組合の理事長から勝川地区再開発組合の理事長などを歴任されていきます。商店街には藤山台発展会の会長をされていたんですが、色んな事情で昭和61年勝川商店街の理事長に就任していただきました。詳しくは書けませんが、お願いしに行ったのは私です。約10年の組合理事長を務められ、その後、再開発を中心とした駅周辺のまちづくりの将に中心人物として活躍されていきます。

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この写真は勝川地区の再開発が竣工したセレモニーで挨拶される姿です。松浦さんを良く知る人は「松浦節」とも言いますが、独特の言い回しで反感を買う場面もありました。しかし、心根は、誰よりも勝川を愛し勝川を育ててこられた事実は皆さんが認める所です。最近は体調も崩され透析を受けられる日々でしたが、特に2年前に奥様を無くされてからご自宅に閉じこもる事が多くなり、月一回のまちづくり勝川の役員会に出席することを楽しみにしておられたとお聞きしました。松浦さんの功績のすべてを書くわけにはいきませんが、少なくとも一番近くで薫陶を受けたのは私だと思っていますので、遺志を引き継ぎ、新しい勝川を引き続き育てていきたいと思っています。合掌