かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

ピンチはチャンスの導火線

永田町夕景

「経済が死ぬ」と言いますが、今回のコロナショックは、戦争でも台風、地震のような自然災害でもなく社会的インフラは毀損していませので、コロナが収束さえすればV字回復できるかもという人もいます。しかし、揺り戻し需要はあるものの、社会インフラが毀損していない以上「復興需要」は無く、さらにすべての価値観や仕組みが変わる中で、コロナ以前に戻るとは到底思えません。すべてに先が見えない中、不安はどんどん広がってきますが、いつの世も「ピンチはチャンス」の繰り返しです。私は、今回に限り「ピンチはチャンスの導火線」と言っていますが、要は時間差があるのではと思っています。この自粛の間、頭をフル回転させアフターコロナを考えねばと思っています。

我々飲食業は現金商売です。日々の売り上げが明日の仕入れや人件費の元になり、この回転数が上がれば経営は順調で止まれば苦しくなってきます。業種が変わってもこの回転のサイクルが変わるだけで基本は同じです。今回のコロナショックは社会的インフラは毀損していませんので経済の総量はそのまま、わかりやすく言えば、売れない(買わない)という事は、お金が買い手にそのまま残っているという事です。ただ、今は我慢の時、貯金を切り崩し必要なら借金して当座を凌げと言う人もいますが、これは家計の話。経済は資本の回転数ですから「経済が死ぬ」という事は、まさにお金が回らない現象なので、まず、これを理解しないと経済対策は出来ないという事になります。

ただ、今は将にコロナとの戦時下なので、とにかく「事業継続」と「雇用の確保」が最重要課題。資金繰り融資のメニューがどんどん出てきますので、まずは借りれるだけ借りる。そのうえで、本来は損益分岐点を下げるために固定費を考えるんですが、売り上げが限りなくゼロに近いので、賃料交渉、リース契約の見直し、休業中の給与を確保するための雇用調整金、さらに持続化補助金や営業自粛協力金などの情報もこまめにチェックし、まずは、今年の年末までの約半年、生き残る術を考えます。