かちがわ通信

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緊急討論「コロナに克つ!まちの小さな店の生き残り策」

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昨夜開催された見出しのタイトルの緊急討論会をZOOMで視聴。まずは、主催していただいた岡崎の松井さん、熱い議論を交わしていただいた笹井さん長坂さん新さんに感謝です。

当初100人限定と案内をいただきましたが、申し込みが殺到し350人を超えたようで関心の高さがうかがえます。主な内容は現状と直近そして今後の展望と紹介され、それぞれの立場の意見をお聞きしました。以下私のメモで恐縮ですが少し要点を書いておきます。

元商業界編集長の笹井さんは、今まで約4000人を超える全国の商人を取材したが、今回の危機に際しても、売り上げをキチンと確保しそれほど影響を受けていない店舗は沢山あること。また今後の展望として①デジタル化が一気に進み対応できない店舗との格差が広がる②同時にリアルの価値が見直される③対立から共生へ-いままでのビジネスは戦争に例えられ「戦術」「戦略」など「戦い」だった。今後は女性の視点で利他の精神「恕」(おもいやり)が大切

流通科学大学の長坂さんは、憲法第29条【財産権】第3項 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。と言われ、直近の状況を説明しつつ、阪神・淡路、東日本大震災の経験から日頃からの経営革新の重要性を強調されていました。

また、「商店街は何故滅びるのか」の著者である新さんは、神戸元町で調査した数値をもとに、3月末時点で40%以上マイナスの店舗が約6割だったそうですが今はもっと悪化している。

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さらに事業継続についてはこのままの状況が続くと65%の店舗が厳しくなると答えていたようですが、こうやって数値化していただくとイメージが湧きやすいですね。さらに現状は地域間に大きな壁が出来ているが、この内側のコミュニティを耕すことが重要。「連帯」というキーワードを掲げておられました。

最後に松井さんは、ご自身の化粧品店の状況を交えながら、岡崎の近況を説明され、最後にコロナの状況が変われば「全国一斉まちゼミ」を企画するので是非ご参加をと、全国のまちゼミ開催地にエールを送られていました。

約一時間という制約のある中、テンコ盛りの内容で大変充実した討論会でした。録画して文字起したわけではありませんので、聞き違いがあったかもしれませんが、今後も時期を見て開催されるようです。商業者からの意見は、なかなか出てこないので期待したいと思います。