かちがわ通信

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お施餓鬼とコロナ

 

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写真はネットから拝借しました

猛暑のお盆も終了。毎年恒例ですが周辺のお寺様のお施餓鬼の食事を承る関係で、8月初旬からお盆明けまで結構忙しい日が続きます。今年はコロナの影響で、お参りの人数を制限したり、無観客?で行われたりと各お寺様も工夫を凝らして対策されていたようです。菩提寺臨済宗東福寺派地蔵寺も本堂に入る前に検温・手指の消毒なんですが、毎年200組以上ある申し込みが今年は150組ほどに減少、初盆以外の人への人数制限もあったり、さらに申し込んでもお寺に来られていない人も多いようで、少し寂しいお施餓鬼の風景でした。しかし、先祖と餓鬼の供養という法会ですが、自らが餓鬼道に落ちないようにという戒めでもあるわけで、今年はコロナの関係で皆さんの心がザワザワしていますので余計に気を引き締め事に当たることが必要なんでしょう。お施餓鬼からお盆が過ぎると夏がひと区切りという感じがします。また、16日には母親の100か日法要。お寺との距離がグッと近くなる一週間でした。

さて、あくまで一般論として書きますが、本来「宗教」とは人々に寄り添うことが大切だと思っています。しかし、この周辺ではありませんが某寺様では、お施餓鬼を中止したり参拝を禁止するなど山門を閉ざしている話も耳にしました。偶々母親の葬儀があったので思いは強いのかもしれませんが、コロナで死亡すると立ち会う事も顔を見てお別れすることも出来ず葬儀すら行えなかった話もありましたよね。「感染するかも」とか「三密を避ける」という意味では仕方のないことかもしれませんが、仏教界として化学的な情報をベースに「考え方」や「振る舞い方」などの指針を出せば、それが「僧侶の覚悟」に繋がり人々の「コロナへの不安」の解消にも役立つと思います。本来お寺とは祈りと供養の場であり心の拠り所であるはず。最近はコロナに関係なく、ご葬儀そのものを行わず自宅や施設から火葬場に直送し火葬後は海や山に散骨で済ませる人が随分増えたそうです。これは仏教界がキチンと布教活動をしておらず、こういった危機の時にも情報が出てこないところが大きな原因ではないでしょうか。廃寺の話しも聞かれるようになってきました。仏教界の大きな転機だと感じます。