かちがわ通信

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収穫逓増の法則

コムスンの指定打ち切り処分の問題は、連日、新聞・テレビを賑わしています。グッドウィルグループの折口会長は日本青年会議所の理事長も務めた、時代の寵児で、ホリエモンの資金提供者ともいわれている人物ですが、先日の報道にこんなのがありました。
「ITベンチャー金科玉条とする理論は「収穫逓増の法則」。IT革命を主導したニューエコノミー経済学の骨格をなすもので、最初に最大のシェアを奪った企業だけが生き残るという理論だ。まずシェアを確保するのが先決で、圧倒的シェアを握りさえすれば、赤字は取り戻せると考える。」

この「収穫逓増の法則」は複雑系の経済学で使われる言葉で、対比する言葉として「収穫逓減の法則」があります。新しい技術が発明(開発)され最大のシェアーを握っても、これを追いかける形で他社が追随するため、徐々に平準化されるという理論です。産業によっても異なり、自動車産業などは後者、IT産業は前者というのが通説です。
今回のケースは、介護事業にこの「収穫逓増の法則」を持ち込んだところが、間違いだったのでは・・

また、このところの報道には、事業として利益を追求するのは「悪」のような論調が目立ちますが、大なり小なり、利益を上げることが目的でない企業は企業とは言えません。手段、方法論が「人」として間違っていただけの話だと思うんですが。

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