食肉加工販売会社「ミートホープ」による食肉偽装事件は、悪質な手口が徐々に明らかになっていますが、今日になって社員60名全員を解雇し、会社を清算すると報道されています。「最後の肉の職人」と自らを称す社長の心の中で、何があったんでしょうか。職人技も、金を生み出す技術であったとしたらこんな寂しい事はありません。
雪印食品の牛肉偽装問題が大きな社会問題となったばかりなのに、何の警告にもなっていませんでしたし、先日の「コムスン」「ＮＯＶＡ」の問題など企業の倫理観は見る影もありません。社会保険庁の年金問題もそうですが、企業だけでなく、行政も含めて日本全体で倫理観が薄れているのは、すべてが満たされ、国家としての目標を失っていることを思えば、発展途上国のそれとは根本的に違うものを感じます。かつてはあった「清貧」「品格」という言葉も今は死語になったようです。
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