かちがわ通信

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船場吉兆偽装問題

日本料理の頂点ともいえる吉兆グループの「船場吉兆」が産地を偽装した問題は、様々な所から批判の声が上がっています。ホームページもお詫びの文章に差し替わっています。最初は福岡の岩田屋で販売されていた菓子類の消費期限表示を偽装して販売したJAS法違反でしたが、その後、鹿児島牛を但馬牛と偽ったりブロイラーを地鶏と表示して販売していた不当競争防止法の虚偽の表示容疑が出ています。加えて、「パートが勝手にやった」と発表すると、パート4名が記者会見をし「会社の指示でやった」と発言するなど、企業としては最悪の状態になってきました。その後、各方面から非難続出ですが、吉兆と言えば、日本を代表する料亭の一つ。夜の懐石料理は最低3万5千円から、それも、京都や銀座の店では紹介者が必要という話も聞いたことがありますが、そのブランド力は相当なものですが、いまだに社長が会見しないなど、事後処理は最悪です。日本で一番という「誇り」がそうされるのかもしれませんが、いつしか「驕り」になっていたのかもしれません。


吉兆この吉兆は故湯木貞一昭和5年に創業し、現在は株式会社吉兆という知的財産の管理をする持ち株会社と5つの不動産管理会社、そして実際の営業を行っている5つの法人から成り立っています。船場吉兆はこの中の一つですが、驚いたことに、この内4つの吉兆は湯木貞一の娘が婿を取る形で運営されています。当然、兄弟間の葛藤があったと想像するに難くないところですが、この「焦り」が今回の不祥事の背景にあったような気がしてなりません。ホームページに掲載されている「お詫び」の文章も、顧問弁護士か誰かが書いたんでしょうが、心のこもっていない、また「真摯な潔さ」を感じないものになっています。「いつかは吉兆で料理を食べてみたい」と思っていた人は、私も含めて沢山いると思いますが、この再建は容易ではないと感じます。

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