昨夜、仕事が終わってから柏井町のファンシーエルで開催されたアグレッシブシニア5thというコンサートに、主催者のNPO文化共同ネット・円の小寺さんやDOミュージックの鈴木さんのお誘いもあり行ってきました。弾き語りやバンド、ヴォーカルなど演奏者が1500円のプレイチャージを払い、参加者は500円(ワンドリンク付)払って聴くというシステム。シニアを中心に演奏者やバンドメンバーが概ね30歳以上なら出演可能ということです。偶然ですが知り合いも何人か出演していて、思いがけない趣味にびっくり! 写真中央の女性、誰だか分かりますか? 結構レベルも高くて楽しめました。
10月11日春日井緑化植物園で開催されるフォークジャンボリーも団塊の世代を取り込もうという企画ですが、最近は一斉に定年を迎える2007年問題もあるように、この世代の動向に注目が集まり、この世代へのマーケティングもよく目にします。いつもメルマガを送っていただく、商業・まちづくり研究所(有)シーエルシーの三橋先生が、女優・山口百恵自叙伝 「蒼い時」(1980年刊)で、出版プロデュース業を確立した残間絵里子氏の講演の内容を書いていますので以下一部抜粋して転記します。
演題は、『時代を読む~団塊世代を中心とするシニアが開く新しい社会へ』
■50歳以上は民間TVマーケティング対象外
今や、50歳以上人口は、5,500万人だが。民間TV顧客セグメンテーション
0歳~12歳 キッズ
13歳~19歳 ティーンズ
20歳以上 F1 フェメール(女)&メール(男)
35歳~49歳 F2 フェメール(女)&メール(男)
50歳以上 圏外
広告主で成り立っている民放は、50歳以上をターゲットにしても経営が成り立たなくなる。
■50歳以上で、特に大きい「団塊の世代」の実態やニーズ調査を実施
この世代だけで700万人、前後を合わせると1200万人。
■自分の居場所が無くなった大人たち
50.60歳台は、ハイテク弱者になって怖気ついた時代
若者が、ホリエモンのようにハイテク長者になった時代に、窓際族になった人も多い。
■団塊世代の特徴
・若いと思っている 実年齢より10~13歳下と思っている
・老いは嫌がる
・まだ可能性があると信じている
~この世代は、高齢者、シニアといわれると嫌う
・生涯現役意識が高い(青春・恋愛・現役志向が強い)
・米国文化を憧れをもって賞賛 ~子供の頃影響の強かったTV放送の米国文化~
○ うちのママは、世界一
○ パパは何でも知っている
○ 名犬ラッシー
・人の目を気にする。
親の教育の機軸・・みっともないからやめなさい!=定見を持たない親
団塊の世代の結婚年齢 女 24歳・男 27歳
平均2.2人の子供を生み育てたが1.4人はパラサイト~子供教育に失敗した世代~
□団塊世代の特徴
卒婚もいるのでは・・・今更離婚しても面倒、結婚生活は卒業。我慢していれば、夫はそのうちいなくなる。
65歳以上の女性---55%が夫が亡くなっているか一人暮し
80歳以上の女性---83%が夫が亡くなっている
離婚しなくても、そのうち一人になるわ!
その人達がベストセラーが、「お一人様の老後」 上野千鶴子著
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031915723&Action_id=121&Sza_id=B0
・男はローンで買った家は、思いが募るが
・女は家は育児と家事の主戦場。
ローンで買った家には余り未練が無い。
夫がいやなら、私だけ駅前のマンションに住むわ!も、現実多い。
◆三橋質問:
団塊の世代は、商店街が遊び場だった。
会社人間が、定年で地域社会人間になって、ボロボロになった商店街を
みて、立て直す物語、堺屋太一の「エキスペリアンツ 団塊の7人」
そして豊かな地域社会が生れてくるという「黄金の10年」は、
現実は無いと思うがいかがでしょうか。残間さんのご意見は?
◇残間先生回答
・ 人として誰かの役にたちたいという思いは強い
・ しかし使命感や拘束の生じるボランティア等は、抜けるのが大変だから
入らない
・ そういった人が、NPOをつくったり、入ったりしている
(NPOは役員でなければ出入り自由だから・・・)
だからNPOは運営が難しいのではないか。
・ また、教室通いも多い。
陶芸教室 300万人 やりたい人2000万人 そば打ち男 60万人
・ ただし、べたべたしない関係では、地域をよくしたいという思いは強い
事例・・山口県萩市では、市民以外の萩を愛する多くの人々が
まちづくり関係会社に出資申し込みしている話を聞いたことがある。
○ 団塊の人が受け入れられる、喜ぶ、まちづくりへの参画は、
団塊世代の意識等をしっかり理解すれば、可能と思う。
以上
というものです。私は団塊の次の世代(瑠璃色世代というそうですが)です。何となく理解できる部分が多いのですが、これらの、カードで買い物をし、当たり前にパソコンや携帯電話を使いこなすハイパー高齢者の出現は世の中にどう影響を与えていくのか興味があります。