かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

再開発清算総会

午前11時から、勝川地区市街地再開発組合清算総会を開催し約20年に亘る一大事業も幕を閉じました。思えば、平成元年区画整理の仮換地指定を受け、同2年準備組合を設立。同5年にルネック(立体換地ビル)竣工、同11年ホテルプラザ勝川(勝川駅北A2地区再開発事業)、同18年には松新地区再開発事業が竣工、この勝川地区は同17年に工事が始まり19年に竣工、その後、組合の解散に向けて清算業務に入っていました。
一口に20年とは言え、その年に生まれた二男は、来年成人式、父親は3年半前に事業の完成を前にして亡くなるなど時の長さを感じます。私は、当時30歳半ば、昭和63年の総合計画の策定辺りから関わってきましたが、本当に紆余曲折、悲喜交々・・・一口では表せない苦難の連続で、悔しい思いをしたことも何度かありました。特に保留床の処分先が中々決まらず、我々の思いとは違った姿になってしまった事や、覚書まで交わして進めてきたにも関わらず約束が反故にされてしまった事、また、設計段階で妥協せざるを得ない局面が出来てしまった事、本来は公平であるべき権利調整も、一部の権利者のエゴでデコボコが出来てしまった事など色々です。事業への思い入れの違いかもしれませんが、コンサル、設計、建築、保留床の取得先、行政、地元が、本当に一体となって進められたかと言えば、特に設計、施工部門では、途中、姉歯設計による耐震強度偽装事件事件の影響もあり難しかったと言わざるをえません。
権利調整は長い目で見れば徐々に慣らされていくとは思いますが、人間、こういった事業を前にした時に本当の姿が出てくるのを目の当たりにしました。
「やっと終わった」という感想より「こうすれば良かった、ああすれば・・」と思う事の方が多く反省しきりですが、単に「この事業に関われて良かった」という思いの方が今は強いかもしれません。とにもかくにも一つの区切りであることには違いありません。