かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

46年ぶりの皆既日食

46年ぶりの皆既日食が各地で観測されました。生憎この辺りでは厚い雲に覆われてしまいましたが、それでも11時過ぎにクラブの例会の為に、会議所に行きましたが、市役所南にある広場では、沢山の人が雲の隙間から見える部分日食を見上げていました。私もほんの瞬間ですが、雲間の日食を見る事が出来ましたが、46年前と言う事は小学2~3年だったでしょうか、そう言われてみれば何となく記憶にあるような気がしていました。
さて、今日の例会は、今年度の事業委員会の活動について、委員会別に発表されました。私は今年度LCIF(ライオンズ国際財団)という委員会の名ばかりの副委員長をする事になっていますが、このLCIFは分かりやすく言えば、世界中のライオンズクラブのメンバーからの寄付で賄われているライオンズクラブ国際協会の慈善部門です。世界各地で行われている奉仕活動の支援や、大災害への援助金にも使われますが、国民性なのかもしれませんが、日本は拠出する金額は多いのですが活用する事が下手といつも言われています。この基金をもっと利用する事で、地域への奉仕活動も充実してきます。また、このLCIFがノーベル平和賞にノミネートされつつあることも委員長から報告されました。

さて、例会終了後、かっちぃの特別委員会に出席。今月29日に開催される地域公共交通会議への変更案を審議承認されました。今回はルートも時間帯も変えず、日、祝、月を運休し、一日の本数も減らす事で、事業継続を図ろうという内容になっています。根本的な改変は、秋以降にじっくり時間をかけて行う事も了承されました。しかし、仕方のないことかも知れませんが、”かっちぃ”の主旨、目的を指摘する意見も出されていました。こういった議論を経て、本当に市民の為になる交通手段を確保する事で、結果として、安心安全が守られ、商店街や街の活性化に繋がっていくのが理想です。短絡的に「バスを走らせればお客さんが増える」というものではないと思っています。また、会議の当日までに関係事業者との調整に入りますが、この点では、前回の忸怩たる思いもありますのでキチンと済まそうと思っています。

その後、2~3打ち合わせを済ませ、夕方会社に帰ると、昨日のまちづくり協議会の件で、机の上に資料が置いてありました。昨日のブログで「春日井市として中心市街地をどうするのか、行政内部での議論がされていないのが問題」と書いた事への反論?なのかも知れませんが、確かに第5次春日井市総合計画(新長期ビジョン)で、「にぎわいと活力に満ち、未来に輝くまち」という目標に対して商店街についても「元気な商店街を作る」と基本施策が提案されています。
しかし、内容は総花的で具体性に欠け、私が言うのもなんですが「何故、商店街が活性化されなければならないのか」の理由が書かれていません。この哲学がないために、中心市街地活性化基本計画の認定を目指す「絵」が書けないんです。
商店街が大型店に勝つためには、独自の物やサービスを売るしかありません。その為には製造販売するのが良いのですが、街の周辺の農業や地場産業との連携(サボテンプロジェクトがこれに当たりますが)また、商店街周辺の土地や建物利用まで踏み込んで、最も望ましい空間利用を考える新しい施策が必要だと思っています。この都市政策がないが為に、庁内の連携が機能せず、今回の如意申町へのフィール・カーマ出店のように、隙間を付かれてしまうんです。ですから、私が言いたいのは、早く中心市街地基本計画を策定し春日井市のコンセプトを明確にした上で国の認定を目指すべきだと言う事なんです。

新しい民間出身の市長が誕生し早くも三年が経過しました。総合計画にも民間の運営手法も随所に取り入れられています。しかし、この真意がどこまで理解されているかと言えば、少なくとも私の知る限りではまだまだのようです。国では「選択と集中」つまりやる気のあるところには、集中して支援していくという方針が出されています。愛知県の商業・まちづくりガイドラインにも、市町村における取組の誘導と題して「市町村においては、独自の商業やまちづくりに関する振興計画等により中心市街地等(中心市街地活性化法に定める中心市街地及びこれに相当する地域)の大規模小売店舗等の立地を誘導すべき地域を定め、その誘導すべき地域には、中心市街地活性化法の特例区域や、市街地再開発、区画整理事業等を活用するなど、重点的に施策の展開を図る必要があります」と書かれています。
従ってこの観点からも「鳥居松地区のまちづくりについて、一日も早く結論を出すための議論を始めないと」というのが私の考えです。私は「福祉」や「教育」など、また、産業でも「工業」「農業」からの視点は分かりません。まちづくりでも商業からだけの視点では、ダメだと思っていますが、反面”商業”が成立しない街は街とは言わないのでは・・もっと多面的に議論を深める必要もあるんです。明日は、光電話に帰る工事に立ち会い、午後から東京へ行ってきます。日帰りの慌ただしい日程ですが、久しぶりに汚れた空気を吸いながら、色々考えてきます。