かちがわ通信

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漁船追突事件について思う事

台風の通過と共に秋空が広がり爽やかな一日でした。今日は各地で運動会が催されたようですが、今年は猛暑で日程を繰り下げた学校もあったと聞きましたが、地元勝川小学校でも本日開催され無事終了したようです。

さて、最近一番気になっていたのは、尖閣諸島沖の漁船追突事件の続報でした。船長の逮捕に対する中国の対応は、日本への観光客のキャンセルから始まり、SMAPの上海公演の中止、青年交流の中止、レアメタルの輸出制限、閣僚級の対日交流停止等々将に日本への”恫喝”とも言える対抗処置に終始しています。私は、拘留期限が過ぎ、日本政府に起訴するだけの度胸が据わっているかどうかがポイントだと思っていましたが、フジタの社員が軍事管理施設への無許可侵入で拘束されると、早々に処分保留で釈放。部活の延長の管総理には、ちょっときつい局面だったのかもしれません。
管総理と言えば国連総会でのニュースでも、存在感の無さが際立っていましたが、噂通り本当に外交が苦手なんでしょうね。言葉は悪いんですが、外交は”恫喝”、腹が据わっていないととても国際社会では通用しません。一人だけ良い子ぶって「まあまあ、落ち着いて冷静に」なんて言っているようでは埒があきませんが、やはり日本は戦後処理の拙さなんでしょうか腰が引けているのを見透かされてしまっています。

今回の事件の背景も、色々取りざたされていますが、尖閣諸島の問題は、今まで日中とも棚上げにされていた事を考えれば、ここで緊張を高める必要は何処にもないと考えられています。そこで、考えられるのは、元々親米派の前原さんが外務大臣に就任された事、前原さんはネオコンの手先とも言われている人物ですから、日本及び米国への牽制かもしれません。今回の釈放も、仮に前原総理なら、後ろに米国がいる事は明白ですから米国の意向に沿って”起訴”なんでしょうが、個人的には小沢さんが総理だったらどうなっていたのか大変興味深いところです。

一方、中国から見れば、インターネット世論を始め引くに引けない国内事情がありますので、中国にとって一番良いシナリオを考えてみれば、日本が、逮捕は間違いだったと謝罪し船長を釈放することだったのですが、日本が処分保留で釈放してしまったため、次は謝罪と賠償を要求せざるを得なかったのでは。もともと自分が悪いとは絶対言えない謙虚さの無い中国人ですから理解はできるんですが、国際的に中国の立場はどうなんでしょうね。人・物・経済を人質に取るやり方は、とても受け入れられないと思いますが、むしろ、ここで、諸外国に日本の立場をきちんと説明できるだけの外交手腕が必要だと思います。
いままで、日本と中国は切っても切れないだけの関係を構築してきました。もちろん引き続き友好関係が継続できるよう努力すべきだとは思いますが、山場はもう少し先になるような気がします。