かちがわ通信

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釜沼温泉その2-東大木曽観測所

釜沼温泉昼過ぎには到着したんですが、日帰り温泉は午後一時からと言われ、仕方なく付近を散策する事にしたんですが、車で5分ほど更に山奥に上がっていくと「東京大学木曽観測所」の看板が目に入りました。見ると見学可能と書いてありましたので、奥に入っていくと、目に飛び込んできたのが、巨大なパラボラアンテナ!!



釜沼温泉何となく、その大きさに圧倒されますが、名古屋大学の木曽観測所だそうで、太陽からの磁気風を観測するアンテナだそうです。太陽が噴き出すコロナによって出来るガスを、この木曽観測所の他3か所に設置されたアンテナで測るようですが、素人には???
しかし、この風景はSFチックでビックリします。





釜沼温泉更に奥へ進むと、観測所のドームが出現します。しかし、入口には立ち入り禁止の立て札が・・そこで更に奥の事務所で聞くと、あっさり「良いですよ」と、多分研究者の方でしょうか、鍵を空けて中に入り説明してくれました。外はまだ残雪が残っている位ですから、昼でも結構な寒さでしたが「望遠鏡のレンズが曇るから」という理由で、一層冷やしてあり冷蔵庫の様です。



釜沼温泉中に据え付けてあるシュミット型望遠鏡は、世界で4番目という105㎝のレンズが備えられ、聞けば100億光年先の映像も捉える事が可能との事。また、広い画角の鮮明な画像を捉える事が出来るのが特徴だそうです。説明を聴きながら、考えていましたが、今回の大震災も、これだけの俯瞰で見ると、段々腹に落ちてきます。地震津波の事、避難所の様子等々、極めて厳しい現実であることには違いありませんが、地球規模や宇宙規模では、当然ありうる自然現象なんでしょう。聞けば三月下旬に予定されていた銀河教室も、関東東北の高校生からの申し込みが多かったとのことで、延期になったそうです。被災した子供たちが、この場所で、遠く、銀河の星を眺めながら気持ちが安らぎ、さらに宇宙への興味を深める事が出来る日が一日も早く来る事を願わずにはおられません。偶然、見つけたこの観測所でしたが、なかなか折り合いがつけれないでいた気持ちが少しですが整理できたような気がします。