かちがわ通信

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災害ユートピア

4月に入って既に一週間が経過。震災以後、時間の経過がおかしくなっています。長かったような短かったような・・・まだまだ福島第一原発事故の問題が心配の種になっていますが、実際はどうなんでしょう。むしろ何が起こっているのか分からない怖さの方が大きいような気がします。
さて、震災ユートピアという言葉を聞かれた事があると思いますが、阪神淡路大震災の時も、1週間か10日の間に方針を決めたマンションはすぐに立ち直ることができましたが、1か月以上たってから話合いを始めたマンションは、利害が対立して何年も方針が決まらなかったそうです。「いのちが助かってよかった」「助けてもらってほんとにありがたい」「金なんて、この人と人のつながりに比べれば、些細なものだ」と思える震災ユートピア「借金のある人の修理費は、金のある人が立替ましょう」。しかし、1か月して正気にもどったら、「金を出してもいいが、ほんとにあいつは返すのか」となったそうです。同じ様に支援する側も、震災直後は「これは日本全体の国難だ」などと、どっと義援金も集まりますが、暫くすると、その意識も薄れてきます。今回は息の長い支援が大切と誰もが口にしていてもです。もちろん人間ですから、時間の経過とともに考えが変わるのは当然かもしれませんが、復興への道として、早い段階にスタートする事は大切かも知れません。
今回の大震災は、まさに人間の営みを根こそぎ奪った、未曾有の災害です。これで日本がどう変わるのか、既に非被災地でも影響が出始め、やがて世界中に広がっていくと思われます。本当に心配です。