かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

及川さんからのメール

三陸で明治13年から蒲鉾店を営む及善商店の社長及川さんのメールが、防災あさいちネットワークのコーディネーター藤村さん経由で我々のメーリングリストに流れてきましたのでご紹介します。

(前略)現在、東北新幹線の中です。私もトランベールの奥州藤原氏100年の記事を読みました。 『奥大道を歩く』 私達の町も私達独自の個性を発揮した、しかも外に目を開く新しい発想の下に町づくりを進めなければ!との思いです。 
私の三歳の男孫は「ジジ!僕が及善のお家建ててあげるから!」と言ってお盆に仮設住宅に飾った小さな仏壇のカンカン鳴らして拝んでくれました。 この孫達の為にも現在の私達大人が何をすべきか? 自ずと積極的な夢のある町づくりを目指す方向のみですね! 
100年後、私達のこの大震災からの復興の道程が藤原氏の歴史に匹敵する時空をつくる。との強い気持ちと団結力を継続して大きなベクトルを形成する。その中で今どう有るべきか?
 無い頭は外から借りろ!と言いますが、よそ者、馬鹿者、若者がこんなにこの町に集まったことは歴史上ありません。しかも皆さん優秀な人材です。 この千載一遇の今を逃しては後世の憂いになります。 私の三歳の男孫の七代目社長の就任時を空から見ることを夢見て頑張ります! 藤村先生、皆さん一緒に闘えることを無常の喜びと感じております。(後略)

私の知人も口を揃えて言うのは「南三陸は元気だ」という事。震災後2週間ほど連絡が取れず心配していましたが、やっと繋がった携帯電話で及川さんの一声が「大丈夫だよ。絶対負けない!」でした。お会いしても、皆さん本当に前向きに、復興に意欲を燃やされています。実際、山内さんは高台に新店舗を8月上旬にオープン、及川さんも隣の登米市で工場を立ち上げ、お盆過ぎには一部生産を再開されています。沢山の人が亡くなられ、店や家が全て流され、心が折れないはずはないと思います。しかし、山内さんは「子ども達や働き盛りの人が残ったからね。絶対、復興出来る」と話されています。この思いを共有出来ている南三陸は、恐らく、そう遠くない将来、災害に負けない理想的な町を作り上げているのではないでしょうか。
10月の春日井まつりには、商連のテントで、南三陸の海産物を中心とした物産を取り寄せ販売しようと考えています。またセキュリテ被災地応援ファンドも設置され、全国に支援の輪も広がっています。この復興街づくりに、少しでもお手伝いが出来れば幸いです。