かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

産業防災研

春日井まつりの疲れもたっぷり残っていますが、今日は第2回の東海地域の産業防災・減災を考える研究会に出席。名古屋駅前のウインク愛知(旧中小企業センター)での開催です。午後3時からなので、昼の仕事を済ませ、JRで行きましたが、とにかく眠い・・・名古屋につくまでぐっすり。久しぶりに電車の中で寝ました(笑)
さて、会議ですが、前回同様、名古屋大学を初めとする先生方や、
モノづくり中部を代表するトヨタ等の企業、県市の防災担当者の集まりですから、主に工業団地やコンビナートなど、我々のような中小零細の商店から見れば、話を挟む余地のない大きな話です。しかし、三重大学の先生が指摘されていましたが、住宅地や商店街に立地する工場もあるだけに、地域との連携は不可欠。前回も話に出ていましたが、自社だけでBCPを作成しても完結しないことが報告されていましたが、まさに地域ぐるみの取り組みが必要だと話をされていました。また、国によるリスク開示が不十分で、例えばイギリスでは政府が、テロや原子力などリスクに順序をつけ公開されているそうです。この話を聞きながら考えていましたが、先日の豪雨水害に対するレビューが春日井市がまとめ検証されたものが公開されていれば、ここから学べることは多く、リスクマネージメントに役に立つという部分です。経験は経験で終わらせずこの積み重ねが大切ですが、ある企業の担当者からは、企業のBCPが点ならば、少なくとも、これが線になり行く行くは面になるような取り組みが必要だと話されていました。これを繋ぐのが行政の役割だと思うんですが、また、違う方からは県や大学など同じ様な研究会が多く立ち上がり、大企業といえども防災関係の社員は少なく「何度も同じような会議に出席しなくてはならない」と苦言が呈されていました。
さらに面白かったのは、東北経済産業局の係長さんが出席されていましたが、言葉が先行しがちな主観的な研究会の中で、実際被災した地域を担当してるだけに、話が具体的で大変興味深く聞くことが出来ました。今回は中部経済産業局の主催ですが、こういった意見をまとめながら、地域連携BCP策定ポイント集としてまとめられていくそうです。
まあ、商店街の立場から言えば、スケールが大きすぎて違和感も感じ、直接意見を言うこともありませんが、我が身、我が市に置き換えながら考えれば、
いろんな意味で大変勉強になる研究会です。資料もタップリいただけますしね。今日も8月に出された、被災地の復旧・復興に貢献された中小企業の取り組みの事例集をいただきましたが、兵庫県笠岡や新長田商店街、東京のハッピィロード大山商店街、用賀商店街などの事例も載っていました。災害時における商店街の役割も捨てたもんではありません。