かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

心身障害者コロニーについて

2013021313040000今日の例会のゲストは、先日LCIFの基金から支援を受け春日井ライオンズクラブで医療機器を贈呈した、愛知県心身身障者コロニーのS総長にお越しいただき卓話をお聞きしました。この「コロニー」という言葉は入植地、居住地という意味ですが、この施設が作られた昭和43年当時は、体や精神に障がいのある方を一箇所に集めて治療するという考え方に基づき名前が付けられたそうです。しかし、今は健常者と一緒に社会全体で支えることが主流になっているので、些か時代とのズレがあるというお話からスタートしました。また、この施設、大変著名な建築家の設計だそうですが、敷地自体に高低差が大きく今となっては大変使いづらくなっているとの事。しかし、現在再編整備計画が策定され近く建て替えも計画されているようです。
このコロニーには主に医療と常時介護を必要とする方(主に児童)のための「こばと学園」と発達障害適応障害等の知的障害を持つ方が中心のはるひ台学園(主に児童)、知的障がいを持つ方の施設入所支援や生活介護、自立訓練を行う養楽荘から構成されているとの事ですが、中央病院や職業訓練校の春日台や養護学校を加えると約800人強の患者さんが全国から来られているそうです。しかし、びっくりしたのは、こういった障がいを持つ人が、医療が進むと増えてしまういう事実。聞けば、医療の進歩で未熟児でも生まれてくるため、障がいが残ってしまうそうです。先日、テレビで出産前検査の是非を問う番組を見ましたが、本当に重い問題だと心から感じますが、こういった現実に日々直面し向かい合っているS総長には、感謝の二文字しか浮かんできません。