かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

旭町1丁目6番地プロジェクト その2

再開発事業とは言ってみれば土地の使用と所有を分離し、公共部分や商店を再配置し、街の付加価値を高める仕組みです。もちろんこの過程で、従前の権利関係を権利変換、転出保障等をしながら整理していきますが、我々は、この再開発事業で、街の再生は、意味のないイベントを何十年と続けても活性化は程遠く、土地や権利問題まで踏み込まないと難しいという事を経験値として学びました。ただ、これを従来の商店街振興組合でやろうとすると、まず、同意が得られにくい点と資金調達の2点が大きな壁になってきます。そのため再開発事業は再開発組合を作り補助金を入れて事業を進め、終了すると解散するという方法が取られましたが、長い月日が掛かるのと、地域が限定されるため、個々の問題には即応できないのが難点でもあります。

そこで、平成6年、当時の松浦元理事長が、組合員に呼びかけ作ったのが勝川商業開発という株式会社です。今風で言う「まちづくり会社」です。当時、現在の沖縄料理あんたいさんとサイクルショップフクイさんが入居しているビルが不良債権として競売に掛かっていたのを8名の出資者で会社を作り購入することにしました。以後、もう一人出資が増え、現在は借金も完済しています。この時の松浦理事長の考え方は「自分たちの街は自分たちで、お守をせんと~」という理屈。さらには「地元が買わん土地を誰が買ってくれる」「ほっとくとどんどん街は荒れてくる」というものでした。もちろん再開発前の勝川ですから、将に先見の明だと思います。しばらくは長縄理事長が社長を務めていましたが、一昨年から私に世代交代、しかし、私が最年少ですから、これから次世代にバトタッチする準備も始めていきます。