かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

衣食足りて礼節を知る

「生活にゆとりができれば、自然に道徳心も生じて礼儀を知るようになる」という中国の「菅子」という書物に出てくる言葉です。この言葉の全編は「凡(およそ9地(ち)有(ゆう)民(たみ)牧(ぼく)するは、務(つとめ)四時(しじ)り、守(まも)倉廩(そうりん)在(あり)。財多ければ、則(すなわち)遠(とおき)者来たり、辟挙(へききょ)すれば、則(すなわち)民(たみ)留処(りゅうしょ)す。倉廩(そうりん)実(み)ちて則(すなわち)礼節(れいせつ)り、衣食足りて則(すなわち)栄辱(えいじょく)る」です。「倉凛」とは穀物を貯蔵する倉「僻挙」とは土地を開墾するという意味だそうです。今風に言えば「地域が豊かになれば人が集まり、開発が進めば人が住むようになる。そうすれば人は生活に余裕ができて、礼儀や節度をわきまえられるようになる」と言ったところでしょうか。もちろん地域(国)の概念も違いますし「人はパンのみにて生きるものに非ず」というキリスト教の言葉もあります。さらに最近の中国では金持ちになっても礼節を知らないという部分も見聞きしますので、一概には言えないと思いますが、中国らしい言葉の一つだと思います。
クリスマスも終わり今年も残すところ一週間になりました。個人的にはおせちの準備が始まりますので、例年一日一日が長く感じますが、来年早々商業開発のプロジェクトも佳境に入ってきます。勝川の街が春日井の街が元気になり「倉廩」と「僻挙」が出来るよう頑張ります。