かちがわ通信

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農耕民族と商店街

日本人が農耕民族であることは間違いない事実ですが、最近は狩猟民族的特性を是としている人が70%以上だそうです。別に民族学を論じようとは思っていませんし、日本人=農耕民族、欧米人=狩猟民族とも思いませんが、特性を比較したHPを見ると、何となく腹に落ちる部分も多く、まちづくりの参考になるのではと考えました。

身体的な特徴は置いといて、征服欲が旺盛(個人主義)で常に敵を探す習性(獲物の分配率と量)の狩猟民族に対し、共同体や(派閥、グループ)味方を作りたがる習性(農耕は共同作業)の農耕民族。主観的な狩猟民族に対し客観的な農耕民族。言語明瞭、意味鮮明(狭量の解釈=獲物を獲るか即決)の狩猟民族に対し、言語明瞭、意味不明(幅広い解釈=作物の収穫の時期の見極め)の農耕民族等々他にも面白いことが書かれています。

これを商業に当てはめて考えると、適正立地を求めて出店戦略を立てていく大手量販店(スーパー)は狩猟民族、移動できない商店街は農耕民族と言ったところでしょうか。確かに、派閥やグループを作りたがり、客観的な見方を好み、意味不明の幅広い解釈で進む姿は商店街そのものです。しかし、歴史的にみれば
農耕民族は食料を自己生産出来るので、社会全体が食っていけ、比較的長い期間民族として存続出来てきたようです。それならば、商店街も自らの土地を耕し、種をまき、肥料や水を撒きながら消費者と言う作物を育てるという事が出来ていたとしたら、今の様な姿にはならなかったかもしれませんネ。別の言い方をすれば、本来は農耕民族(製造販売)でありながら狩猟民族的(流通)商いを続けたのが衰退の原因ではないでしょうか。何を今されと思われるかもしれませんが、商店街再生のカギは、イベントでもゆるキャラでもなく、足元をキチンと見直して地域を耕すことが大切だという事です。