かちがわ通信

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6月福興市に参加してきました

IMG_2287震災後4回目の南三陸になります。今回は恒例の福興市への出店と、書道家の波多の明翆さんが、マラソンで日本一周していますが、この6月の福興市に合わせて志津川に入りパフォーマンスをしますので、このお手伝いも兼ねています。前夜、東北新幹線くりこま高原からレンタカーでホテル観洋に入り、早朝から準備のため会場に向かいましたが、鹿児島のKさんはじめ酒田のHさんなど全国の仲間との再会も楽しみの一つです。写真は春日井市の東野商店街と篠木発展会から義援金を託されましたので、山内実行委員長と及川福興商店街会長にお渡しているところです。


IMG_2299この後、「福まき」大会も開催され、私も、全国から参加している商店街の仲間と一緒に、一日でも早く皆さんに福が来るよう思いを込めて巻く方に参加してきました。一個づつ個別包装された本当に柔らかく美味しそうな「餅」でした。
また、今回は遠く九州から佐世保商店街の竹本さんが音頭を取り、九州よさこい連合の皆さん54名が、バスに分乗して駆けつけていました。一体何時間掛かったんでしょうか。また、名古屋のmaripossaというフラメンコのチームも来られていましたが、トリは明翆さんの書道パフォーマンスです。


2012062413460000春日井からトラックで運んだ5m×6mの紙に「絆」の文字を一気に書き上げました。実は昼過ぎに到着した明翆さんでしたが、同時間にサッカーの長谷部選手が到着。この会場の横に幼稚園を寄付されたようで、この引渡し式に来たようです。流石ジャパンのキャプテン。すぐに人だかりが出来ていましたが、明翆さんにもJNNのテレビクルーが張り付いていますので一時は騒然となっていました。

さて、昨年の5月、8月、今年の4月に続き震災以後4回目の南三陸訪問でしたが、流石にガレキの片付けも進んでいるようで、所々にガレキの山がある程度で、跡地には夏草も生え、骨組みだけになった建物の廃屋さえなければ、三陸ののどかな風景が広がっています。もちろん港など船が放置されたり、車が山積みになっていたりと復興が進んでいない様子は見て取れます。また、山から切り出された材木が丸太に加工され山積みになっていました。住宅などの再建に使用するものだとすれば良いのですが。

ただ、明翆さんの関係で名古屋からバスツアーが企画されましたが、慣れとは恐ろしいもんで、初めて来られた人にとっては、片付けが進んでいると思った光景も衝撃的だったようです。実際、被災地に入り被害状況を見た人の感じ方は違うはずで、物見遊山でも良いので現地に足を運ぶことが大切なのは言うまでもありません。
今回も、いつものホテル観洋に宿泊しましたが、週末ということもあってか、全国からのツアー客を中心に大混雑でした。入口の看板を見ると旅行会社が主催する「○○と被災地応援ツアー」等で、観光バスが正面駐車場だけで20台、裏側にも駐車していますので大変な人数です。今となっては防災庁舎や公立志津川病院も立派な観光施設になっているようです。

福興市も行くたびに場所が変わり、今回はベイサイドアリーナ横のスポーツ交流村でしたが、昨年の5月の様な緊迫感も薄れ、コーディネートされている藤村さんにもお会いし話をしましたが、来場者、売上とも下降気味とも言われていました。多分、月を追うごとにこの傾向は顕著になってくるとも感じ、次のステージを考えていく必要があるのかもしれません。
多分、推測するに主催者の皆さんも、目の前のイベントや仕事に忙殺され、気丈に振舞っては居られますが、我々には想像のつかない思いをされてきた訳ですから、心中はわかりません。しかし、事あるごとに「全国の仲間が支援に来てくれて本当に有難い」と話されています。従って、多分我々が出来ることは、表現は適切ではありませんが「祭りのあと」状態にならないよう、南三陸をはじめとする被災地を、精神的にも孤立させないことが大切だと感じました。息の長い支援が必要であることは言うまでもないと思いますが、個店と全国の個店が、事業でつながり、お互いが共に発展できる仕組みは大切だと思います。 

新幹線の時間も気になりましたが、商店街にも顔を出し福興市に見えなかった人にもご挨拶をしてきました。帰りの新幹線は大混雑で、大宮までデッキで立つハメになりましたが、トラック部隊が12時間かけて帰ることを思えば贅沢は言えませんネ。