かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

復興支援シンポジウムを開催しました

シンポジウム約半年前から準備を進めてきた春日井LC主催復興支援シンポジウム「東日本大震災から学ぶ危機管理」を昨日、無事終了することが出来ました。お蔭様で240席用意した会場も立ち見が出るほどの大盛況。写真は開会30分前の会場の様子ですが、この時点では、まだまだ来場者が少なく、幹事と「どうしよう・・」と天を仰いでいました。
さて、名古屋大学大学院教授の福和先生の講演ですが、最近、テレビ、新聞等で引っ張りだこの先生です。絶妙な語り口でどんどん引き込まれていきました。先生の要旨は二つ。「歴史は人が作ると言われているが、実は自然との関係で作られている」と話され、自然災害がもたらした影響について話をされました。確かに近代史でも、震災の後に必ず戦争が起こったりしています。また、今回の大震災は「未曾有」とか「想定外」と言われているが、決してそうではなく歴史を見れば、一目瞭然であること。さらに、口では危機感を話しても、実際、その為の準備をしている人は少ない点を指摘されていました。
その後。休憩を挟み、南三陸志津川ライオンズの3名に私が加わりシンポジウムです。まずコーディネーターの藤村さんから、震災前どの程度の確率で起こると思っていたのか、また、震災当日どこにいてどういう行動をとったのか質問がありました。皆さん、かなりの確率で来ると考え50年前のチリ沖地震津波のあった5月には避難訓練を毎年されていたそうです。しかし、今回はそれを上回る津波が押し寄せたことになるんですが、昔から「津波てんでんこ」という言葉どおり、兎に角、逃げることが大切だと話されていました。また、写真店を経営され、写真展の写真を提供いただいた佐藤さんからは、自身が撮影された写真を見ながら説明をしていただきました。本当に思いのこもった話しぶりに引き込まれます。私からは、震災直後から商店街ネットワークなどのMLで、安否を尋ねるメールから、南三陸の被災状況が相当ひどく初めて連絡が付いたのが数週間後だったこと。その後、商店街を通じて募金活動や、福興市支援のため、2回現地にいった事を通じて、平時のフラットなネットワークが、如何に大切なこと等をお話しさせていただきました。
最後に、春日井市民に一言をと求められ「逃げる場所を確保しておくこと」「春日井市の務めとして後方支援を念頭に置きながら準備をしておく」「自分の身は自分で守れ」の3点のアドバイスを頂きました。
この様子はユーストリームで、ご覧いただけます。

講演会、シンポジウムを通じて、本当に熱心にお聞きいただき、また、南三陸の物産も完売。私が言うのもなんですが、大盛会の事業だったと思います。今後は、両クラブが、良い関係を続けられ、さらに地域間の連携が出来ていければ幸いです。お越しいただいた皆さんに感謝します。