かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

商店街の活性化を考えることって「エゴ」ですか

今回の公共交通会議でも議論になりましたが、市や会議所での、中心市街地や商店街の議論でも、商業者が発言すると、すぐ商売に結び付けられ、「そうじゃない」と反論しても、中々理解が得られないのは間々あることです。

しかし、私は、「新鮮な魚を売る魚屋があるのは、地域の人にとっても幸せな事」「おいしいコーヒーが飲め、雰囲気の良い喫茶店があるのは、地域の人にとって幸せな事」と思っていますし、商店が無くなった町にどれほどの魅力があり、安全、安心が担保できるのかと常々考えていますので、商店街の状況を理解してもらい、自助努力した結果が、今回のバスを企画した理由とすることに、何の疑問も感じていませんでした。これを「エゴ」と取られてしまったことは、まさに私の表現力の至らなさと感じていますが、それが、昨日の結果だとすると、大いに反省すべき点だと思っています。

昔から「士農工商」と言いますが、かつての京浜工業地帯が、ウォーターフロントと称して、様変わりしたように、むしろ「商」の時代と言っても過言ではない気がします。しかし、そこに自分の利益だけを追求してきた、商人の姿があった(ある)ことは、否定はしませんが、いま、中心市街地や商店街の問題を考えるとき、商人だけの我田引水ではまちづくりが出来ない事は明らかです。荒れ果てた田んぼにいくら水を引いても、作物は実りません。

商店街の衰退は、もっと社会的な問題として語られても、良いのでは。私はいつもあちこちで「商店街は、もうすぐ絶滅危惧種に指定されるぞ」と言い続けています。