かちがわ通信

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商店街の再生会社設立へ

再生会社設立今朝の朝刊に鳥居松地区の商店主9人が、一人5万円づつ出資をし、資本金45万円で商店街再生を担う合同会社「とりいまつなぐカンパニー」を設立する記事が載っていました。この種のまちづくり会社は、特に珍しいという訳ではありませんが、先日のテレビ東京「ガイヤの夜明け」でも、シャッター商店街と揶揄された広小路商店街を含む、鳥居松地区の三商店街の有志で設立された事に大きな意義を感じますし、今後は、社員が戸別訪問をし、商店街への要望を調査したり、高齢者への付き添いサービスや、携帯電話を利用した情報発信サービスを展開していくそうなので、期待したいと思います。

実は、この会社の設立にあたって、以前相談を受けました。私自身は、振興組合の限界も感じていますので、会社を設立し地域の活性化を目指す方法は大賛成なんですが、こういった事業をするのではなく、「自分たちの街へ投資する位の意気込みがないと、誰も振り向いてくれない」という、どの商店街にも当てはまる問題を指摘したつもりだったんですが、ゆくゆくは事業で得た資金をまちづくりに再投資することも視野に入れているとの事なので、当面はイベントの運営など、目に見える形での事業を進める事は「アリ」だと思います。代表の市原さんが言われているように「最後のチャンス」ですので、まずは小さなことでも疎かにせず、成功を積み重ねる事が大切です。

今回の会社設立には、行政も全面的なバックアップをしています。ただ、新聞に書いてあるような「2年間で6500万円の補助金を出し後押し」という表現は、「ちょっと誤解を招きかねな」と思っていたら、案の定、会議所で「鳥居松商店街に、そんなに出すのなら私たちの方にも・・」と文句を言っている人がいると聞きました。何もカンパニーが6500万円貰う話ではありませんし、金額を書くのなら、もう少し詳細まで書かないと、折角、盛り上がった機運に水を差す結果になってしまいます。

兎にも角にも、やっと一歩前に踏み出した鳥居松地区。眠れる獅子が目を覚ますのか・・春日井の商業を占う意味でも、大変大きな意味があります。