かちがわ通信

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大型店と企業の品格

1月30日の日経MJの「底流を読む」というコラムに「大型店と企業の品格」というテーマで井本省吾編集委員の論説が載っていましたのでかいつまんで紹介します。

数学者、藤原正彦さんの著書「国家の品格」(新潮社)が発刊以来2ヶ月で47万部売れているという。行き過ぎた市場経済原理主義が貧富の格差を広げるなど、近代合理主義だけでは社会は行き詰ってしまう。大切なのは自然への感受性をもとに「もののあわれ」を感ずる情緒と形、卑怯な弱いものいじめを戒める武士道精神だ。武士道を復活し国家の品格を確立することが急務・・と説く著者に共感の輪が広がっている。

それは「濡れ手で粟」の金儲けを「汚い」と感じる日本人の美意識に通じる。ライブドアに対する人々の厳しい視線もここに端を発してるのでは・・・「違法でなければなんでもやってもいい」という姿勢が「品格がない」と感じられている。

<中略>

原色の巨大看板が立ち並ぶ郊外の大型店の多くは「美しい」「個性的」だとは言いがたい。都市や田園地帯の景観を破壊してきた面があるのも否めない。
今回の「まちづくり三法の」改正案には問題点が多いのは確かだし、郊外流通業が消費者に「豊かさ」と「便利さ」を提供してきたのも間違いない。だが成熟社会の今、大型店各社は伝統的な町並みや自然との調和にも配慮した出店を、自治体や住民団体と連携しながら地道に考える時期に来ているのではないか。

・・と読んでどう思いますか。

このコラムの中ほどにも、「品格の基準は難しい。社会秩序を乱し、一見「品がない」ように見えて、その実社会を発展させている場合も少なくない」と書いてあります。

ライブドア以外でも、今をときめく「IT企業」や郊外に立ち並ぶ「大型店」に、私も含めて「品格がある」と感じる人は少ないと思いますが、確実に社会の仕組みを変えているのも事実です。

我々のような中小零細企業は、企業の品格=社長の品格です。
これからの右肩下がりの凝縮社会では、この「品格」が成長の大切な要素になるかもしれません。

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