かちがわ通信

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地方百貨店の終焉

imabari昨日の雨も連休の疲れを流すと考えればそれだけのことかも知れませんが、今日は打って変わり爽やかな5月晴れとなりました。これからが一年でも一番良い季節なんでしょう、木々の緑も映え草木の香りさえします。
さて、連休の最終日の6日に三越の鹿児島店が25年の歴史を閉じ閉店したニュースが報道されていました。25年の営業が歴史と言うだけの価値があるかどうか分かりませんが、中心市街地の百貨店がまた一つ消えた事になります。
昨年も今治の大丸が閉店した後、一気に客足が減り、閑散とした状況になっている様子が報道されていましたが、立派なアーケードがある商店街の3店に1店が空き店舗になっているそうです。また、北海道の室蘭でも、地元の百貨店丸井今井が閉店を発表し存続への署名活動がされています。室蘭は出店の時にも反対の署名活動がされたようですが、署名活動をすれば、そのようになるのかと言えばそうは行かず、効率性、経済性だけを追求する大型店には通用しないと考えるのが妥当でしょうね。

このように、時とともにライバルから共存共栄の関係になり、地域の「核」としての役割が出てきた中心市街地にある百貨店が、ここ数年どんどん閉店していく背景には、大手量販店の郊外への立地があると思われますが、その量販店でさえ、販売不振で営業赤字を出し、不採算店の整理に取り掛かっています。今後は国内は食品を中心とした小型店またはディスカウント店へシフトし、大規模店は東南アジアへの出店に切り替えるようですが、かつて郊外への出店に伴い、中心市街地の空洞化を招き、さらにインフラ整備など莫大な税金が投入された経緯はすっかり忘れされていますし、東南アジアの各地でも同じような経過を辿るのではと考えられています。

この連休中、小田井のMOZOワンダーシティが、一日に十二万人の人出があったそうでビックリしました。また他の量販店ではいくら限定とはいえ「もやしが1円、きゅうりが8円」で集客していたようですが、聞いた話では、野菜売り場のスタッフが「周辺のスーパーがつぶれるまでやる」と豪語していたようです。こんなバカな商法がいつまでも続くわけがありませんが、昨年秋、鳴り物入りで開店したエアポート名古屋は、少なくとも私が行った30日には平日とはいえ、それほどのお客さんが入っているようには見えませんでした。大型店どおしの競争も激しくなっていくばかりですが、以前は新規開店の効果が少なくても一年以上はあったんですが、世の中のスピードが速まるのと同じで、どんどん短くなっていきます。地域密着とは言いますが、単に話題性だけで人が動くと言う事なんでしょうか。新鮮さが薄れ、飽きられたら終わりです。