かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

リセット

以前「日本人ほどリセットの得意な国民はいない」という話を聞いたことがあります。新年はもちろん、4月の新年度、誕生日等々、その都度気持ちを新たにしますが、この背景には神道の考え方で「祓い」「清め」という思想があるようです。年末になると新年を迎える前に、家屋敷をお祓いし、清めるためという気持ちで毎年大掃除を行います。 「はらう」とは本来の状態に戻すという意味です。穢れとは「気・枯れ」、気が枯れてしまった状態のことです。 それを元の状態に戻すために清めるのですが、清めるとは「気・蘇る」という意味です。

このような精神的な祓いに対して、物質的なはらいは「掃う」といいます。 ホコリを掃う、服についた汚れを掃うという具合です。 これもやはり汚れていない、本来の状態に戻すという意味です。また、買い物をしたときやお店で食事をしたとき、お店へお金を渡すことも、お金を「払う」と言いますが、それはもらった商品、いただいた食事に対してお金を払うことによって、貸し借りのない状態に戻すということだそうです。

生きていく中で、私たちはさまざまなストレスを抱え、不浄の思いを抱いてしまい、輝きを失い、穢れた状態に陥ってしまいます。 そこでそれをリセットし自らを祓い清めるという考え方が、私たち日本人の根底にある思想(理想の生き方)なのかもしれません。新しい年2014年、皆様にとって「気力、知力、体力」を蘇らせ充実した一年になりますよう心からご祈念申し上げます。