かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

自己犠牲

一昨日の役員懇談会で、商工会議所青年部(高校の後輩でもありますが)の後輩の八木より、元高等学校校長の佐古利南さんの講述録で<「大変」が大きく変わるチャンスでした>という冊子をもらいました。

早速パラパラとページをめくりながら読んでいたのですが、なかなか興味深いことが書いてあったので、引用しながら少し紹介します。

成人式での醜態を例に挙げ、「日本はひょっとしたらもう終りではないのかな」と思ってしまうと先生は書いています。成人式での現状を見るにつけ、(以前メーリングリストのかちがわ通信でも、春日井の成人式のことを書きましたが、どの自治体の成人式でも同じようなことが繰り返されています)この若者たちが、やがて結婚し子供を作る。
「子育て」は自己犠牲を伴う作業です。子供が夜泣きすれば、眠たいのを我慢してお乳を飲ませる、ミルクをつくる、オシメを替えてやる。自分のことよりまず子供のことを優先する。
それが、周囲のことを考えず、やりたいように自分の欲望の赴くままに行動し、秩序を守ることも、我慢することも知らない、荒れる成人式に象徴される今の若者には出来ない。だから、少し夜泣きすれば殴る、蹴る。「子育て放棄」「幼児虐待」です。

その虐待を受けた子供たちは、トラウマを抱えたまま、やがて同じ事を繰り返す。こう考えるとこれから先の日本に明るい未来があるのかという疑問を抱えてしますと嘆いておられます。

全く同感です。社会(会社)の現場でも、人は人、自分は自分と割り切り、他人のために自分を犠牲にするという「美徳」を本当に感じない(感じられない)若者のなんと多いことか。若者だけにとどまらず社会全体に間違った個人主義が蔓延しているような気がします。

利己主義(わがまま)と個人主義は、お互いを理解したうえで、個人の人格・主義・主張を尊重しあう点で明らかに違います。

昨日のマスコミ亡国論?にも通じることではないでしょうか・・
視聴率さえ取れれば、何をやってもいい。自分たちが世の中をリードしてるとの錯覚。どんどん深みにはまっていきます。