かちがわ通信

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旧東海道「有松」

昨日は、今月号の「フィールド」に特集が載っていたのを見て、名古屋市緑区の「有松」に行ってきました。

勝川ICから東名阪・名古屋高速を経て笠寺で降り、約30分で旧東海道「有松」に到着しました。
早速「有松・鳴海絞会館」を見学。絞りの実演やビデオを見せてもらいました。
有松は半田と岡崎の間にあり、昔から粘土質の土質のため人も住まない土地だったとか。そこへ1608年、阿久比から7軒の農家が移住し、有松絞りが誕生したそうです。その後、東海道を行き来する旅人に「絞り」が大変人気を博し、隆盛を極めたとの事です。井桁屋
「絞会館」から出ると、すぐ前に絞り問屋「井桁屋」の服部邸があります。寛政7年建造の重厚な店構えには圧倒されます。県の指定文化財だそうですが、有松の建物はどの店もそうですが、街道に沿って大きく面しています。京都の町家との違いはここにあるそうで、京都は間口で年貢(税金)を収めていたため、鰻の寝床のような造りになっていますが、尾張藩は出来上がった製品(絞り)に課税した為、どの建物も大きく立派です。

その後、有松で一番の旧家「竹田邸」へ行きました。竹田邸は株式会社竹田嘉兵衛商店として東京や大阪にも支店のある有松で一番の絞り問屋です。建物は一般に公開していませんが、たまたま、京都西陣の山口織物(帯のメーカーですが)の展示会が開催されていたので、中をのぞかせていただきました。竹田邸中庭

この山口織物は、先日NHKで「二人合わせても200歳で足りまへんな」と題して特集をやっていましたが、現在当主は106歳、次男が100歳でお二人とも現在でも仕事をしているそうです。お孫さんが来て見えましたが、話を聞くと妹さんが2人おられ、もう直ぐ4人合わせて400歳になるそうです。
私は着物の事は勿論詳しくはありませんが、100万を越す着物や帯が並ぶ様は壮観です。京都には、一千万円の帯はざらで最高5億円の帯もあると聞き腰を抜かしました。この世の話とは思えません。

竹田邸の話に戻りますが、中庭の横には昔の蔵を改造したサロンが作ってありました。
竹田邸蔵竹田邸蔵内
イベント時に使用するそうですが、今日は展示会にあわせて、バイオリンとピアノのコンサートを開催するとのことでした。
社長や奥様にも話を聞くことが出来ましたが、最近では紀子様がご成婚される時に、お母さんが嫁入り道具として絞りの着物を作られたそうですが、古くから天皇家ともお付き合いがあるそうです。そういえば、絞会館にも三笠宮殿下の写真も展示してありました。
また、有松の街道は、脱色アスファルトで舗装がしてありましたが、聞けば昭和61年に天皇陛下が有松に来られた時に一気に整備されたそうです。
その話を聞き思ったのですが、勝川も天皇陛下がお越しになれば、電柱も地中化できるかも知れません。誰かネタは無いか・・・・

思いつきで行った「有松」ですが、結構収穫あり! 

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