かちがわ通信

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多文化共生

今年1月に行われた第一回伊勢三河湾ESDフォーラムの報告書作成のため、テープ起こしの原稿の修正依頼があり先日送っておきましたが、他の発表者の分もありましたので目を通していました。
ESDとは2002年の国連総会で小泉前首相が発案し、2005年からの10年間、持続可能な社会を作るための教育をしようということで、国連(UNESCO)が主導し、国連大学の協力を得て、世界中で48か所、日本では、仙台、横浜、岡山に続いて中部に拠点が設置されました。今回のフォーラムはその第一回の事業として行われました。20以上の発表がされましたが、生物の多様性や文化の多様性(多文化)まで内容は様々ですが、本来自然界はこの多様性があるが故の持続性を持ち合わせていましたが、人間という生物が関与したことで持続性が失われている事を聞くと、いかに人と自然の関係を再構築することが非常に重要であるということが理解できます。

また、「多文化」は認めるものの「共生」は認めない自分本位な考え方が蔓延していることに気がつきます。個人情報保護法が成立してからと指摘する人もいますが、根はもっと深く、与えることへの優越感、与えられることの劣等感など脈々と続く「意識」の継続もそうですが、金銭の多寡で成功者とする社会理念など、改められて良い部分は沢山あります。また、自分と相容れない考えには、共生しようとする方向から無視する傾向にあるという人もいます。間違った個人主義の結果だと思いますが、どんどん社会に閉塞感が広がっていく時代に、これを修正していくためには、ESDのような持続的で信念を持った活動は重要です。