かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

無為自然

昨日、愛知県芸術劇場にて、COP10生物多様性キッフオフシンポジウムが開催されました。生物多様性条約のジョグラフ事務局長が来日し、県内のNGOとの懇談も行われたようですが、中部ESD協議会からもこのシンポジウムに参加しているようです。
今朝の新聞には「里山に学べ」「自然の複雑さを知ろう」とありますが、技術の進化とともに、「便利さ」や「快適さ」を追求してきた我々が、果たして元の生活に戻れるだろうかという素朴な疑問があります。むしろ新しい価値観で自然とどう向き合うのか、例えば「遺伝子組換え」や「循環型の社会をどう作るのか」と言った視点の方が重要な気がします。以前も書きましたが、頭の上をハエがぶんぶん飛ぶ生活には、最早耐えられないのでは・・・・まちづくりでも同じですが「昔は良かった」と思い出話に花を咲かせるのは勝手ですが、何の解決にもならないことに気が付くべきです。
JT生命誌研究所の中村館長の「生物多様性が壊れれば、人間も壊れる。自然が壊れれば人間の心の中も壊れる」という言葉には、ドキッとさせられます。でもアマゾンの原生林が自然なのか、道端に咲いている草花が自然なのかわかりませんが、結局、人間の営みに都合のよい解釈が加えられ自然が語られることへの違和感も感じられます。
まさに、「無為自然」徳があれば教育しなくとも人は教化される。ことさらに法律で規制したり教育しなくても徳が高ければ、人々は自然の本性に従って教化されてゆくという孔子の教えですが、逆に、一番難しいのが自然に生きることだと、裏読みするのは不謹慎?

もうひとつ。近郊版に勝川駅前地下駐車場の「三段式」が撤去され平地の駐車に改造との記事が載っています。「計画の甘さ露呈」とも書いてありますが、建設当時も機械式の不便さを指摘する声がありましたが、確か「国の補助金の要綱で駐車台数が決められている」という返答だったのでは?? また、ルネックのゴミ置場も当初は地下駐車場の一角にという計画が、入口の高さの関係でパッカー車が入れないなど、計画の甘さなんて言葉以上にあきれる事はたくさんあります。さらに、勝川駅前公園を挟んで、ルネックと松新の再開発ビルが建っていますが、両方の一階のレベルが違っているのに気がついた方はいませんか・・都市型水害が叫ばれていますが、大雨が降るとすべて松新のビルに流れ込む結果となります。それもこれも一貫してこの開発に携わった人が事務レベルで、建築士などの専門家がいなかった事が大きな理由のひとつだと思っています。もちろん他にも理由はありますが・・・行政の仕組みでしょうがないかもしれませんが、これだけの大規模開発ですから考慮されるべきだったと思います。