かちがわ通信

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<特別展>からくり人形はかたる

朝から活発な梅雨前線の影響で土砂降りの一日。特に3時頃には集中的に降り、所用で六軒屋まで出掛けましたが、所々道路も冠水しJR中央線も一部運転を見合わていたようです。

さて、気噴町に工房のある萬屋さんが、7月1日(火)から8月10日(日)まで、長久手にある名都美術館で「からくり人形はかたる 木偶師(でくし)二代目 萬屋仁兵衛展」を開催します。この二代目萬屋仁兵衛文造さんは、稀代のからくり人形師として有名な八代目玉屋庄兵衛(初代萬屋仁兵衛)のお弟子さんにあたる人で、本店のレジ横にある「品玉人形」も文造さんの作品です。

平成七年に八代目玉屋庄兵衛さんが、春日井市坂下町に工房を構えられた時、市役所の人から場所を聞き一人で訪ねて行きました。しかし、はっきりとした場所が分からず、2時間位探し諦めようとした時に、民家の隅間から一枚板の看板らしき物を発見。約束もなく、突然ですが「人形を見せてください」とお邪魔しました。後になって分ったんですが、八代目が亡くなられた直後(四九日法要後)で、奥さまは、始め「ファンがお線香を上げに来てくれた」と思われたようです。私は、誘われるままに高山に納品するため八代目が製作中だった「金太郎と熊」の人形に見入っていましたが、文造さんが、折角だからと、人形を動かしてくれ、目の前で見れたことと、見ず知らずの、それも突然飛び込んできた男のために人形を動かしてくれた事に、本当に感動し帰ってきました。

それ以降のお付き合いですが、本店を新築する際には「是非に」とお願いして作っていただきました。これも後で聞いたんですが、文化フォーラム春日井に「小野道風」の人形がありますが、市内で個人で製作をお願いしたのは初めてだったようです。

そんな萬屋仁兵衛さんの特別展です。是非ご覧になってください。