かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

感化力

予定のない休みの日は、溜まった書類や資料の整理などをしますが、その合間を縫って用事を済ませる一日でした。昼には小牧のDさんと昼食をとりながらサボテン関係の話、その後、商連事務局と会議所へ顔を出し、夕方からは商工会議所青年部のOB会で作っている「志高会」に出席。
今日のゲストは次期衆院選に6区から出馬がうわさされているI氏をお呼びしました。予てよりその人間力には定評のある方ですが、実際現場(前犬山市長)を担われた経験をお持ちですので、その言葉には大変な重みを感じます。今日は「まちは一つの生命体」というテーマで、「生命体である以上調子の良い時も悪い時もある」と言われ、全体を「公務」「公共」「私」の3つの視点に分け説明していただきました。
特に興味深かったのは、行政と政治を、それぞれクラシックとジャズに例えられ、行政はクラシック、皆が与えられたパートを譜面どおり弾く事が求められているが、政治は即興に妙味のあるジャズ。インスピレーションが大切と言われた点。また、まちづくりでは、広く大きくする価値観から個を強くする価値観(地域を愛するパワー)が重要ではないかと言われ、戦後のまちづくりは混乱の象徴で、きちんと市民のコンセンサスを得るランドマークが必要、古い街並みがない町は記憶のない町と同じ、精神性が求心力になるなど、参考になる話を本当に沢山お聞かせいただきました。
また、I氏と言えば教育ですが、「教育は将来への投資」と位置づけ、教育に予算をつけ授業を面白くする事が必要で、特に義務教育は、受験教育ではなく生涯教育のスタートであるべきという持論も展開されました。とかく我々は自分の経験から教育を考えますが、出席者からの質問に「教育観を語ることと制度を作ることは違う」とハッキリ言われました。話を聞きながら「まちを語ることと作ることは違うこと」と実感としてありましたので大変共感した言葉です。
最後に、教育は「感化すること」と締め括られましたが、「感化力」とは、上辺のテクニックだけでは、ダメだという、かちがわ大学の毛利さんの言われる「人間力」に通じた言葉だと感じました。