かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

義務と責任

一昨日、如意申町で起こった事件の続報が出てきませんが、一寸した事に起因する人間関係から事件に発展するケースはよく耳にします。
日頃からのコミュニケーション不足なんでしょうが、この意志の疎通を図ることが困難になった背景はと「お互いさま」の精神が無くなっている事と同意語だと思いますが、人間は社会的にしか生きられません。しかし、この社会的に生きるという道筋を間違えると不満になり、さらには許す事が出来なくなり、このような事件に発展してしまいます。
じゃあどうすれば良いのかという点ですが、一つには、行き過ぎた個人主義の是正だと思います。個人情報保護法案が出来た辺りから、あまりにも個人の権利を尊重する余り「義務」とか「責任」が影を潜めてしまいました。この二点を声高に言い続けることが必要です。

今夜も商店街のカラー舗装と側溝の入れ替え工事について「問題が出ている」という事で呼び出されました。工事にあたってテントを撤去した店と撤去しない店が不平等だという事です。
遡って説明すると、一昨年、振興組合から道路と側溝の整備をお願いした時に、市から「官民境界線を越えている看板やテント等突起物があると、機械が入れず工事が出来ないので、一時的にでもこれを撤去してほしい」と言われ、当時の理事長と私で該当する店舗に説明に行き承諾書をもらい市に提出しました。今回は「全ての人の承諾を前提にしたにも関わらず、数店の店舗がテントを撤去せず、尚且つ工事が進められたことに対し、真面目に協力した店舗が馬鹿を見た」という内容です。
まったくその通りだと思います。ただこれに対する費用弁済を求めたり施工業者に謝罪を求めるのは筋違いで、むしろ「協力しなかった店舗を何とかしてくれ」というのなら理解できますので、これらの店舗に、今後は、まちづくりに協力してもらえるようお願いに行くことで了解してもらいました。

まちづくりでも個々の考え方は千差万別。再開発なんか・・という人もいれば、良くやってもらったという人もいます。弘法市でも同様ですが、議論は絶対必要ですが、一旦結論を出せば、皆がこれに従っていくのが民主主義。少数意見も無視せず、考慮に入れながら施行していけばきっといい街が出来るんですが。
終了後、道すがら出席された老婦人(失礼!)が「私は街の事だで協力したのにね」と言われていたのが印象的でした。
それぞれがまちづくりに対しての義務と責任をどう考えるかがポイントです。