かちがわ通信

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南陽商店街で補助金詐取事件が

今朝の新聞に名古屋市港区南陽商店街補助金の不正受給のニュースが大きく取り上げられています。夏祭りの補助金申請で、架空取引を行い、市や県から補助金を詐取したという事件ですが、120万の事業費に対し720万の虚偽報告では「いくらなんでも・・」と言わざるをえません。名古屋市の担当者の「チェックに落ち度はなく、我々は被害者」ととのコメントが載っていますが、120万のイベントと720万のイベントの違いは一目瞭然。当日、現場へ行きさえすれば分かったことです。設立以来18年も理事長職を続けてきたワンマン体制にも問題があったかも知れませんがね。

逮捕された井上さんは、名古屋市商店街連合会の専務理事で愛知県の商店街振興組合連合会の常務理事も務めていました。最近では、名古屋空港国際線ターミナル跡に出来たエアウォーク名古屋の大店立地法の説明会で、堀田のユニーの退店問題を絡めて会社側に詰め寄っていた姿を思い出します。私は、その時初めて会ったのですが「なかなか押しの強い論客だな」と感じていました。事件の背景に、その性格上の強引さがあるのか、疲弊した地域の商店街の財政状況があるのか分かりませんが、何年も前から同様な事が繰り返されていたとすれば、幾何かの「私心」をはじめ街の人たちの資質に問題があったのではと感じています。真面目に商店街の活性化に取り組んでいる人達への冒涜です。
ただ、こういった事件が摘発されると、別の意味でこれからの事業はやりにくいでしょうね。勝川では数年前から脱補助金を標榜しながら事業を進めていますが、これだけ経済が混沌としてくると補助金を当てにせずにはおれない状況が続いてきます。どこの商店街でも前に進もうとすればするほど、当然ですが「事業費」を捻出するのに頭を抱えますが、自分の商売を抱えながらボランティアでの役員構成には限界があります。勿論、不正は不正、決して許されるものではありませんが、同時に難しさも感じています。同じ商店街の関係者としては複雑な心境・・さらに、今後大型店の出店問題等の意見陳述等、各所で話をしていかなくてはいけませんが「お前のところは大丈夫か」等と揶揄される雰囲気になるのが痛手です。

かっちぃ幟さて、今日は昼から、商連の会長も含めて「かっちぃ」の幟旗を立てる作業を行いました。作業の最中でも南陽商店街の事件の事を話しましたが、我々は我々のスタンスで、公明正大に事業を進める事に専念していきます。地域を裏切らず、例え小さな一歩でも前に進めることが大切です。