かちがわ通信

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SC空き店舗に舟券売り場!

今朝の新聞に、坂下のSCに舟券売り場が計画され地元から反対の声が挙がっている事が載っています。この話は数か月前に噂で聞いてはいましたが、微妙な話だけに書くのを控えていました。

坂下は、かつて養蚕業を中心として、大変栄えた町でした。高蔵寺NTが開発され、その中心に大型のSCが出店すると相対的に地盤沈下が起こり、さらに国道19号のバイパスが開通すると、商業地としての立地が大きく変わる事が予想され、その打開策として、16年前、商工会議所主導で、地元の商店が、高度化資金を利用し移設し開店したのがこの「アミ」という商業施設です。高度化資金が、旧店舗の閉鎖を条件にしていたため、坂下商店街にあった本店を閉め、共同化する事で活路を見出そうとしたのですが、そのため、商店街としての機能も失われ、残った商店で続けて来られた商店街振興組合も昨年解散しました。
しかし、周辺に同様の商業施設が出来、徐々にテナントも減り、食品スーパーに続き、2年ほど前には核店舗のホームセンターも撤退。後継店舗も見つからず苦戦を強いられてたようです。新聞に名前のある組合の鈴木副理事長は、会議所青年部の大先輩ですが、毎月3百万円の赤字では、周囲の状況以上に協同組合そのものの存続にも繋がってくるので、大変深刻である事には違いありません。

舟券売り場がどういうものか分かりませんが、先日大須の中華街の跡にも進出する話が載っていました。しかし、大須の真ん中と、坂下ではギャンブル施設に対する住民のアレルギーは根本的に違ってきますが、考えてみればパチンコ店でも、ギャンブル施設には変わりありません。どの程度の吸引力があるのか分かりませんが、むしろ、坂下の将来にとって、この手の施設があった方が良いのか、無い方が良いのか、長いスパンのまちづくりをどう考えるのかが知恵の出しどころではないでしょうか。
無責任な言い方をすれば、この場所は、一旦白紙にして、住宅開発か違う開発を考え、この資金で9店残った商店が、昔の商店街に戻るのも一つの方法ではと感じています。坂下商店街のあの歴史を感じる町並みは魅力的なんですがね。。