かちがわ通信

春日井市勝川発のまちづくり情報発信中!! 自立分散型、みんなでやらないまちづくりに取り組んでます

希望へのシナリオ

年末の厳しい寒さから一転し、穏やかな三が日でした。昨年の正月は雪で恒例の天神社の参拝も中止しましたが、今年は何とか家族全員でお参りに行くことが出来ました。特に昨年秋から長男が店に戻り、また、長女が夏に嫁ぐ事が決まっていますので、全員揃うのは今年が最後。月日が経てばこういう日も来るんでしょうが、いざとなれば感慨深いものを感じます。

さて、リーマン・トヨタ両ショックから円高と国内産業は出口の見えない不況が続いた昨年でしたが、一部では回復の声も聞かれ消費も上向きと報じられています。毎年、新聞各社の社説や電通博報堂などのレポートを見るのが正月の恒例になっていますが、新聞各社の論調も「どん底からの脱出で景気は上向き」というのが多いようです。実際、11~12月の営業成績も締めてみれば前年比プラス。もっとも前年の落ち込みが相当だっただけに手放しで喜ぶわけにはいきませんが、この一年で進めてきたリストラも少しずつ効果が出てくるのかもしれません。飲食業は労働集約産業だけに、人件費の比率が高いのが特徴ですが、社員にシワ寄せが行かないような仕組みにするためにメニューや業態の変更なども徐々に行おうと思っています。
昨年の念頭に、「もっとからちゃんと」という博報堂のレポートを紹介しました。色んな意味で規模の拡大ではなく、ちゃんとしたものの考え方が必要という内容でしたが、同時に従来型の売上至上主義の拡大経済の終焉の年でもありました。足元を見つめる必要も何度もこのブログで書いてきましたが、その一つが元旦号のかすがい広報に載せて頂いた「地域力」の見直しです。確かにIPAD等の登場でネットの可能性が大きく膨らんだ一年でしたが、反面、ネットの危うさも問題になり、可視化出来る地域SNS等を媒体にした地域限定の情報、商品の重要性が一層増してきました。大きな問題になっている、地域のコミュニティーの崩壊も、昔のコミュニティーの再現ではなく、新しい切り口で再構築するという考え方の方が現実的だろうと考えています。その為のシナリオ作りを今年は真剣に始めなくてはとも考えています。
私自身の商いも含めて、「希望の持てるシナリオ」を作り、この目標に向かって進むことこそ、従来型から一歩上がった新しいステージに上がれると確信しています。
今年も頑張ってこの”かちがわ通信”を書こうと思っています。拙い内容、文章ですがお付き合いいただければ幸いです。